2013年12月24日 (火)
鳴門、ぐるぐる
「鳴門」を担当した中根です。
秋から初冬にかけて取材やロケで鳴門を回っていました。
鳴門、といえばやはり渦潮は欠かせません。展望台や大鳴門橋の上、ヘリコプターによる空中撮影など、さまざまな場所から見つめてきましたが、私がお勧めしたいのは、やはり、船から渦潮を眺めることです。
何といっても距離が近いし、適度な高さもあるので、渦潮の発生から消滅まで存分に見ることができます。なにもない平らな海面が、いきなり渦を巻き、それが拡大、やがて消えていく。それが渦潮なのですが、“寿命”はたいてい30秒くらいと短く、どこに発生するかも定かではありません。渦潮が見せる様々な表情を撮影しようと、クルーが船に乗った時間は、のべ20時間を超えました。
意外に少ない?と思われた方、それは違います。いくつもの条件が重なった撮影に好適な時間は案外少ないのです。まずは渦潮の発生時間。これは日によって変わり、まだ暗い夜明け前や日没後など、必ずしも日中に見られるわけではありません。さらに渦が大きくなりやすいのは月に2回程の大潮の時。この2つの条件が重なる日はなかなかないため苦労しました。
渦潮をこの目で直接見たい!と思われた方は、潮見表と月例のチェックをお忘れなく。(また、番組ではそうした条件をクリアして撮影できたカットの数々が満載です。ぜひご注目ください。)
投稿時間:11:00 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク