2012年2月28日

2012年02月28日 (火)

秋田のおすすめローカル線

「新日本風土記」角館を担当した、秋田局村上です。


番組の冒頭の場面、いかがでしたか?普段は、番組の舞台に向かう列車の映像が最初に写るのですが、今回は走る列車から視点を広げると…お墓の前にゴザを敷いて飲食している人たちがいる!!なんだこれは?と思わせて詳しくは放送の中で説明する。そんな導入にしてみました。


そのお盆の場面に登場する単行の列車、印象に残っていますでしょうか?「秋田内陸縦貫鉄道だ!」と即答できた人は、かなりの通ですね。仙北市角館と北秋田市鷹巣との間94.2㎞を結ぶ鉄道です。

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もともと国鉄の赤字ローカル線だったものを、秋田県などが出資する第三セクターの形で引き取り、平成元年に全線開業しました。それから20年あまり。この鉄道も厳しい経営をせまられています。ですが、秋田の深い山並みや渓谷、四季折々の風景を見ながらの車窓は美しく、角館を訪問の際には是非一度ご乗車をお試し下さい。

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沿線では列車を撮影している人をたくさん見かけます。実は、番組に出ていた小田嶋さん宅が最も有名な撮影ポイントだったりします。広々とした田んぼの中に屋敷林に囲まれた茅葺き屋根。取材中にも東京から来たというアマチュアカメラマンに会いましたが、「日本の原風景のようだ」と感動していました。ただし家の周辺や田んぼは普通の人が生活する私有地ですので、くれぐれもマナーを守って立ち入りはご遠慮下さいね。

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秋田内陸縦貫鉄道についてのオトク情報を一つ。
この鉄道の車内販売で、昨年暮れに売られ始め、今隠れた人気商品となっているのが「バター餅」です。沿線の家庭で昔から作られており、お餅の材料とバターや鶏卵などを一緒に練り込んだものです。これがことのほか美味で、やみつきになるとか。餅米、卵など材料も地元産で、おばちゃんの手作り商品をおいています。

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急行「もりよし号」の車内や阿仁合駅舎内の観光案内所で、一個120円で販売されています。ほかに、比内地鶏卵を使ったプリンや、チーズまんじゅうなどのオリジナル商品もあります。


最近公募をもとに「あきた美人ライン」という愛称もついた内陸線。
秋田の美しい風景と珍味(?)を堪能しに、是非ご乗車ください。また、角館発車後すぐの大きなカーブをぬけたあたりで、右手の窓に小田嶋さんの立派な茅葺き屋根も見えますので、お見逃し無く。列車から見てもらうために建てたのかと勘違いするほど(実際は線路の方があとからできたのですよ、もちろん)風景にはまっていますから、このポイントが一番美しいかもしれません。                      

投稿時間:10:29 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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