2012年2月21日

2012年02月21日 (火)

早くてうまい秩父の味

17日放送「秩父山中 里物語」を担当した山上です。旅の楽しみのひとつは、やっぱり地元で味わう「食べ物」ですよね。

秩父には、「小昼飯(こぢゅうはん)」という言葉があります。農作業の合間など小腹がすいたときに食べる郷土料理のことです。時間をかけずに作ることができて、おいしく食べられるのが特徴です。現在は、町興しとして秩父のお店45店舗で「小昼飯」を食べることができます。

斜面が多く、水が貴重だった秩父は、コメ作りに不向きでした。代わりに人々の食を支えたのが「小麦」です。番組では、いまも家庭で食べられている「つみっこ」という郷土料理を紹介しましたが、ここでは、他にもある「小麦料理」を紹介します。


「ずりあげ」
湯をたぎらせた鉄の鍋でうどんをゆで、生醤油や削り節、炒りごま、ねぎ、しその葉、柚子、わさびなど、好みの薬味で食べます。それぞれが自分の箸で鍋からずりあげるので、「ずりあげ」と名づけられました。食べ方いろいろ。寒いころにうれしい一品です。

「たらし焼き」
水で溶いた小麦粉に味噌やねぎ、しその葉などを混ぜてフライパンで焼いた料理です。たらして焼くから「たらし焼き」。「お焼き」や「お好み焼き」に似ています。秩父では、野良仕事のおやつやお茶うけとして食べられてきました。焼いているときの香ばしい匂いが食欲をそそります。早くてうまい一品です。

「炭酸まんじゅう」
時間をかけずにできるので、田植えやお蚕あげ(蚕が繭をつくらせる状態にすること)などの忙しい時期や七夕、お盆などによく作られてきました。取材中もお茶と一緒に出していただき、おいしくいただきました。噛めば噛むほど味の出る秩父の伝統スイーツです。

投稿時間:10:51 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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