2011年11月01日 (火)

松島の美とは・・?

「松島」の取材を担当した堀部です。松島と言えば「日本三景」の一つ、松尾芭蕉も絶句したと言う景勝地。その地に着く前から、誰もが身構えてしまうネームバリューがあります。さて、いざ目の前にその多島海(たとうかい)の美がひろがると、これはもうどこそこと比べるという次元を超えて「あぁここは特別な場所なんだな」ということが、なんというか身体全身に伝わってきます。そして、多島海の美が日本三景を生んだのですが、そこにはもう一つ秘密があり、景観が素晴らしいと言うことは重層な意味を持っているのだと今回の取材を通して学びました。そして、我慢できずに「松島や ああ松島や 松島や」と口をついてしまいます。ちなみにこの「松島や〜」は芭蕉の詠んだ句ではなく、江戸時代の狂言師の言葉が変化して伝わったものだと言われています。
 さて、撮影を始めて、まず最初にぶつかった関門はその「絶景を撮る」ことの難しさでした。目の前に広がるのは確かに絶景なのですが、それをカメラにおさめると言うのはまた違う話。今回、撮影を担当していただいたベテラン名カメラマンは、松島に着いた初日に「松島にベストショットはないんだ」と言いました。どこか決まった場所に行けば「はい、これが松島の美しさですよ」という所謂「分かりやすい絵」が撮れるわけではないんだ、という意味です。晴れの日も、雨の日も松島中(今回の取材は松島湾を中心に松島町・塩竈市・七ヶ浜町・利府町・東松島市に及んでいます)を回って描いた重層的な松島の美を見ていただければと思います。
 松島の美を撮るにあたって、地元の人にお話を伺う中でみなさん口を揃えておっしゃるのが「松島は寒くなってからが美しい」ということでした。寒くなって空気が澄み、海の色も変わって来るそうです。また松島には年に数回ほど雪が降るのですが、その雪に包まれた松島は本当に素晴らしいんだと、みなさん目をうっとりさせて語って下さいました。しかし残念ながら我々の取材期間は9月まで、どうしても夏の松島しか撮れません。そんな我々に希望を与えてくださったのは地元のアマチュアカメラマン・岩渕喜久男さんでした。日の出を撮るために、撮影ポイントごとに「日の出の方角と時間」の回転式早見表を作成するほどで、松島の撮影を誰よりも知る方です。その岩渕さんはただ1人「夏の松島も良いよ」と言いました。「夏はね、海から上がるもやが島を包むのが良いんだ」その言葉は私たちに大きなヒントを与えてくれました。

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 写真1 岩渕さんが撮った夏の松島。靄がかかり幻想的な島々。

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写真2 岩渕さんが撮った雪の松島。確かにこれは一度は訪れたい雪景色

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写真3 岩渕さんが撮った松島の日の出。日の出は一度たりとも同じ日はない。あなたにとって特別の日の出を!


他にも、お伝えしたいことがたくさんあります。次回は、松島で出会った、海の男たちについて書きたいと思います。

投稿時間:10:20


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