2011年04月12日 (火)

「京都色いろ」スタッフブログ

 「京都色いろ」を担当した小山です。

番組を見て下さった皆さん、京都の色の魅力は伝わったでしょうか。

取材をして改めて思い知ったのは、「京都は日本の都だったんだ」という至極当たり前のことでした。

黒の芸術・水墨画しかり、色と形で四季の風景を映し出す和菓子しかり、色鮮やかな花鳥風月の友禅しかり、金色の輝きを放つ蒔絵しかり。今の日本で当たり前となっている色彩は、発祥を辿るとすべて京都にいきつきます。ここで生まれ、育まれ、日本中へ広がっていきました。

 

jyuunihitoe.jpg平安貴族の色への繊細な感性も驚きです。今なら薄茶色、焦げ茶色など茶色の濃さだけで言い表わしてしまう色名ですが、平安の都人たちは違いました。

薄い茶色は草葉の枯色(かれいろ)、黄褐色は朽葉色(くちばいろ)、赤みの茶褐色は落栗色(おちぐりいろ)、その他にも檜皮色(ひわだいろ)、柿渋色(かきしぶいろ)、胡桃色(くるみいろ)など、同系色を敏感に見極めて自然の物の名前で呼び分けていたのです。

自然を見つめるこの鋭敏な感性は和歌にも通じます。季節の風情に人の感情を重ねて詠んだ貴族たちは、それと同じ感覚を色彩にも向けていました。自然を愛で、季節に見出した色を大切にして、貴族たちは華やか宮廷文化を花開かせたのです。

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投稿時間:10:00


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