本州最北端を旅して。
「下北半島 夏」を担当しましたアシスタントの米澤です。
番組をご覧いただきありがとうございます。また、撮影に協力してくださった下北半島のみなさま、どうもありがとうございました!
ここでは取材の中で見つけた小さな出会いと、旅のオススメをご紹介します。
(脇野沢の取材をしている時に遭遇した猿の群れ)
実は下北半島は、野生のニホンザルの生息北限地として有名。なんと、人間以外の霊長類の世界最北限でもあり、国の天然記念物にも指定されているそうです。何だか“最北限”と言われるとありがたいですよね。そんなお猿さんを間近で見ることが出来て、とてもラッキーでした。
さて、夏の下北半島を旅する上で重要なことを一つ。
それは東から吹く冷たい風“ヤマセ”。古くから冷害をもたらし、恐れられてきたヤマセは主に6月〜8月にやってきます。
「猛暑から逃れられる」と密かに小躍りして東京を出た私ですが、ある日の下北の温度表示板は…
「11℃・・・」
まさかの寒さに、カイロを買ってしまいました。ヤマセ、恐るべしです・・。
そこで、凍えた身体を温めるのに無くてはならないのが“温泉”。
【下風呂温泉】 新湯
大湯
下風呂には2つの源泉が違うレトロな銭湯があります。どちらも浴槽を囲うように座って、客同士で世間話をするのが日常風景。常連の方は「小さい頃から、ここで礼儀やマナーを学んだ」と仰っていました。何気ない「こんばんわ」「ごゆっくり」「お先あがります」の会話の中に、人情味ある下北の方々のあたたかさを感じることが出来る場所です。しかし3年後には、建物の老朽化や坂道にある場所の不便さから、新しく合体した銭湯が計画されているそう。レトロな雰囲気を味わいたい方は、行くなら今のうちです。
【田名部神社例大祭】
下北半島最大級のお祭り「田名部神社例大祭(田名部まつり)」。毎年8月18日〜20日に行われます。祭り前には各町で半纏の貸し出しが。町火消の伝統が残る半纏を着て祭りに参加できるのも、このお祭りの一つの醍醐味です。また、来夏の再会を誓う五車別れや三車別れは、見ていてグッとくるものがあります。それぞれのヤマが行く夏を惜しみ「また来年」と、提灯を振りながら去っていく光景は、きっと心に残り続ける夏の思い出になると思います。
魅力いっぱいの下北半島。皆さんも是非、足を運んでみてください。
きっと素敵な出会いがあります。
投稿時間:11:00