2017年05月02日 (火)

魅力満載の島、伊豆大島。

新日本風土記「伊豆大島編」を担当した鈴木です。大島の皆様、取材へのご協力ありがとうございました。

伊豆大島へは東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で1時間45分。三原山、裏砂漠、御神火温泉、波浮港、アンコさん・・と、観光地としての魅力満載の島です。取材で出会ったお薦めのスポットをご紹介します。

①くさや

1_kusaya.jpg“くさや”は大島名物の干物。匂いが強いので初めて食べる時は勇気が必要ですが、癖になる味です。取材でお世話になった居酒屋「寄り道」は大島の南部、波浮地区にあります。波浮地区はくさや作りの本場だけあって、常連さんは“くさや愛”に満ちていました。みなさん、物心がつく前からくさやを食べていたそうで、子供の頃は“おやつにくさや”だったとか。運が良ければ“くさやの酢漬け”(←絶品!)などの裏メニューを味わえるかもしれません。また“くさや汁”の取材でお世話になった「まるい水産」も波浮地区。小売りもしてくれます。風光明媚な波浮港のお散歩がてら、立ち寄ってみるのはいかがですか。

②    ツバキとアジサイ

2_tsubaki_01.jpg2_tsubaki_02.jpg伊豆大島を象徴する花といえばツバキです。昨年伊豆大島の3つのツバキ園がそろって国際つばき協会から「国際優秀つばき園」に認定され、世界の名園の仲間入りを果たしました。取材でお世話になった「椿花ガーデン」もその一つ。400種類を楽しめます。最近は「高尾の香り」など香りの強いツバキが人気あるんだそうです。ツバキは見ごろを過ぎましたが、これからアジサイの季節。6月から7月中旬にかけて5000坪の敷地が紫色に染まります。実は大島を含む伊豆諸島はガクアジサイの最大の自生域。園内には三宅島の「三宅ときわ」、八丈島の「八丈千鳥」などが植えられ、アジサイを通して「伊豆七島巡り」ができるそうです。

③    アンコ人形

3_fujiikobo70.jpg大島の文化を知りたい方にお薦めなのが藤井工房です。大島町役場そばのドームハウス。店内にはアンコ風俗を伝える貴重な写真や、アンコさんが正装の時に身に付けた「ソーメン絞り」という手ぬぐいなど、かつての島の暮らしが展示されています。最も目立つのが頭に水桶を載せた木彫りの彫刻、アンコ人形です。昭和の初期から土産物として売られていましたが、今は彫る人がなくここでしか買えません。実は御主人、藤井虎雄さんの父、重治さんは一刀彫の名人。90年の生涯に12000体のアンコ人形を作った方です。その迷いなきノミ跡は円空仏のようで、手にするとじわじわと古い時代のぬくもりが伝わってくる逸品です。旅の思い出にいかがですか?

投稿時間:11:00


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