来年のお楽しみ・・・
「花紀行」の回を担当した、田代です。
南北に長い日本列島。そこには季節の移り変わりとともに花と暮らす人がいます。日本には遠い昔から、「花」を慈しみ、「花」に生かされ「花」を通じて結ばれてきた多くの人がいます。番組は、これまで撮りためた映像や今回新たに撮影した映像をまとめ、花と人の営みを伝えるものです。
私は、新しく撮影した3つのクリップを担当しました。
撮影した1月から2月にかけてが見ごろでした。残念ながら今年の花のシーズンは終わってしまいました。以下は来年の参考に。
まず、群馬県安中市松井田町の上細野原高原にある「ろうばいの郷」。
お得情報。毎年1月10日前後にお祭りをするそうです。豚汁などがふるまわれ(無料)地元の特産品も並ぶそうです。少し先ですが、皆さんお問合せの上、足を運んでみてくださいね。
こんにゃくの産地ということもあり、煮物は絶品。撮影でお邪魔した時、休憩所で地元のおかみさんたちが売っていたのが、おいしかったです。「ろうばいの郷」の運営しているのは地元の方たち。皆さんとても気さくです。「いやー。雪の中で咲くと言っても、マイナス3度ぐらいまでかな、あまり寒いと花びらが凍ってしまうんだよ。凍った花びらに触ると粉々になってしまうんだよ」天候によって開園期間が左右される。ここ数年は暖冬のため12月中旬には咲き始めるそうです。
次は、神奈川県二宮町の吾妻山公園に咲く菜の花。
吾妻山公園は町営です。撮影にご協力いただきました、二宮町役場の皆様に感謝申し上げます。
町営ということもあり、入園料は無料。昭和62年に開園、菜の花が咲くようになったのは平成2年ごろから。首都圏を中心に多くの人に愛されてきました。ここで、撮影の苦労話を1つ。それは、晴れた日でも富士山がなかなかきれいに見えないということ。特にスッキリと晴れた日は、まるで白いベールに包まれたようになってしまいます。挑戦すること3日目。やっとすっきりと見えた富士山に胸をなでおろしました。
ちなみに、菜の花の後は、桜が素晴らしい吾妻山公園。桜は3月下旬から4月にかけて見頃です。
最後は、兵庫県淡路島の灘黒岩水仙郷。
淡路島の南、JRも定期バスもないことから、ほとんどのお客さんは自家用車で来ます。花が咲くシーズンの週末ともなると何十台もの行列ができるほど。特設の駐車場はあるのですが入りきらないほどの賑わいです。取材中にお客さんに聞いてみると、「特別の日の思い出を作るために来た」いう方が大勢いらっしゃいました。「子供の誕生日だから」「初デート」・・・中には、癌の闘病中、集中治療室へ入る前に子どもたちとの思い出作りのために来たという初老の男性も。崖に咲く水仙500万本、桃源郷のような眺めは、関西では有名な思い出作りの場所なのだそうです。
斜面の角度は45度。展望台まで15分ほど登るとほんとにすがすがしい気分になります。来シーズンは今年の12月から。水仙がまた崖に咲き誇ります。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
撮影にご協力いただきました灘黒岩水仙郷の皆様に感謝申し上げます。
投稿時間:11:00