丹後のおすすめパワースポット
『丹後』回を担当しました、山口と申します。
京都市から車を走らせて2時間。京都市内中心部とは全く違った風景を味わいながら4ヶ月間、海とともに暮らす人々を取材させていただきました。
取材にご協力を頂いた方、本当にありがとうございました。
土地に根ざして健やかに暮らしている取材先の方々のシンプルな生活を、自分は時折羨ましくも感じました。太陽が上がるとともに働いて、日が暮れれば家でゆっくりする。自然を崇めて、地に足着いた生活をする人たちと長い時間向き合うことで、自分自身も心が健やかになれた気がします。陳腐な言葉ですが、そういった経験は仕事をこえて、人生の糧になりました。
旅のとっておきとして丹後で紹介したいのはパワースポットです。
まずは景色編から。
「丹後」といってもかなり広く、総面積は東京23区の倍以上の範囲。取材の移動が大変でした。そんな中、車で取材先から取材先へ向かう途中、何度も素晴らしい景色と出会うことができました。取材が中々思うようにいかない時は、きれいな景色にパワーをもらって、励まされていました。
横からの天橋立。
上から見る天橋立も絶景ですが、横からみる天橋立も趣があります。
松林によって隔てられた海は波風がたたず、湖のように穏やかです。
天橋立はイザナギノミコトが天界と下界を結ぶために、はしごを作って立てておいたが、眠っている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのだとされています。取材道中、天橋立の横を通るたび心が洗われていました。
2つ目は大江山の雲海。丹後は海のイメージが強いですが山地も多い地域です。600m級の山々が連なり、ほとんどが国定公園に指定されています。ここは大江山という丹後の南端。見えるのはなんとも神々しい雲海です。
この景色は10月上旬から11月下旬に拝むことができます。大江山は鬼伝説でも有名な場所で雲海が見られる道中にはそこかしこに鬼の人形が置かれ、神秘的な空気が漂う場所です。
次に伝説編です。
丹後には美しく神秘的な風景だけではなく、まか不思議な伝説も数多く残されています。
その代表的な伝説の一つが「浦島太郎」。
全国津々浦々に浦島太郎伝説は数多くありますが、ここが一番古いと言われています。
その物語が残されている場所が伊根町にある浦島神社。
かなり歴史のある神社で、起源は今からおよそ1200年前の西暦825年です。
訪れると、神社の宮司さんが浦島太郎の歴史を丁寧に教えてくれます。教えてくれるお話は小さい頃に教わった浦島太郎の物語とだいぶ違ってかなり新鮮です。
亀がいじめられていて、太郎はその亀を助ける。亀は海のなかの竜宮城に招き、そこで美しい女性たちがもてなしてくれる・・・というのがよく知られた物語ですが、ここでは
亀が美女に代わって、海の中ではなく、海の遠く向こうにある「常世の国」に案内してくれ、そこに天国のような世界がある・・・という中国の思想が色濃くみえる物語です。
そんな亀を地元の人達は今でも大切な生き物として崇めています。
この地域の人達は亀が釣れると、神社に奉納する風習が残されているのだとか。
剥製にして何匹もの立派な亀がこの神社には大事に保管されています。
さらにさらに玉手箱も・・・これはここへ訪れてからのお楽しみです。
神秘的な風景に伝説、パワーがたくさんもらえる丹後にみなさんも是非来てみてください。
投稿時間:11:00