2015年06月16日 (火)

行こう!行こう!萩 津和野!

「萩 津和野」を担当いたしました、松江局の中泉です。ご視聴頂き、誠にありがとうございました。

萩と津和野はいかがでしたか?どんな印象を持たれましたでしょうか。この2つの町、ご存知の通り、それぞれ「維新のふるさと」「山陰の小京都」などと呼ばれています。この響きだけでは「なんか歴史深いのかなー。」くらいしか共通点が見当たりませんよね。しかも、ちょっと調べてみると、県も違えば、文化的背景も違う。…あれ、萩と津和野を一緒に回る意味ある?何見に行くの?旅行の計画を立て始めたとき、こんな風に思うこともあるかもしれません。

でも、そんなことないんです。1度の旅で2つの町を同時に訪ねてみればこそ、感じられることが必ずあります。萩で、津和野で、穏やかに暮らす人々に通底するものに気付いたときの喜びたるや、それこそ“バクダイ”です。「発見」こそ、旅の醍醐味ですよね。

これから、外を出歩くには少し厄介な季節になりますが、萩も津和野も、どちらもとてもゆるやかで気持ちのいい時間が流れています。是非、いらっしゃってください。

ここからは、萩津和野に半年近く通い続けましたわたくしから、番組には登場しない、ごくごく個人的なお勧めポイントをご紹介いたします。

 

★旅先の不思議なお墓「東光寺・大照院」

旅先にある著名人のお墓、なんとなく観光気分で行ってはみるものの、「うーん」って思ってしまった経験、ありませんか?何を見ればいいんだろうか…というか、そもそもここで眠っている人のことよく知らないし、もしかして自分はここに来てはいけなかったのだろうか…観光気分で来てしまって、いろんな方に対して失礼だったのではないか…とか、妙に自省的になってしまうこと、ありますよね(無かったら大変申し訳ありません)。

でも、大丈夫です。このお墓は、そんなこと一切思いません。思えません。並びに並んだ石灯籠の迫力に、なにはなくとも、圧倒されてしまいます。ここは、萩城主・毛利氏代々の菩提寺。2つあるのは、東光寺は奇数代の、大照院は偶数代の墓所となっているからです。なんとういうスケール感でしょう。

大陸情緒溢れる灯籠が所狭しと並び、昼でも鬱蒼としている空間に身を置くと、観光気分で来たことを自省する前に、これまでの生き方について考え始めてしまうこと請け合い。おススメです。

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★効果絶大の津和野の胃腸薬「高津屋伊藤博石堂」

胃と腸が弱いんです。年に一度は、お腹が痛くて、2・3日立ち上がれなくなります。でも、津和野にしかないこの胃腸薬を飲み始めてから、症状がずいぶん軽くなりました。江戸時代から続く老舗薬問屋が作っているこの薬。まさに「秘伝の丸薬」、といった感じです。漢方だそうです。

この「秘伝の丸薬」、実は、かの文豪・森鴎外ゆかりの一品です。番組上ご紹介できませんでしたが、津和野は森鴎外が生まれ育った町(津和野には、鴎外のお墓もありますよ!)。名付け親も鴎外だと言われているこの「秘伝の丸薬」。他にも、日露戦争の際、戦地に持って行った、など、大変気に入っていた様子がうかがえる話も。森鴎外も、胃腸が弱かったのかなぁ。

店構えも古式ゆかしい、知る人ぞ知る津和野の名店。一箱もっておくと、安心ですよ。

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投稿時間:11:00


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