2015年02月03日 (火)

海の男が教えてくれた軍艦島

廃墟の回を担当しました、山崎です。

日本でいちばんメジャーな廃墟といったら「軍艦島」。番組をご覧になった皆さんのなかにも行ったことのある方、いるのではないでしょうか?

軍艦島への船渡しを行っている会社は、現在5社。定員は50人〜150人ほど。300人乗せることができる大型船を持っているところもあります。

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私たちが今回の取材でお世話になったのは、定員20人ほどの漁船で運航する、小さな船会社。船長は馬場広徳(ばばひろのり)さん。本業は漁師の「ザ ☆ 海の男」。まあるい目と人懐っこい笑顔がチャームポイントです。

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取材が終わって、船代のお会計をしているときのこと。馬場さんがしてくれた、忘れられない話があります。

「馬場さんは、軍艦島に行くことはあるんですか?」

「毎年4回は行かんと。盆と正月、線香あげにね」

予想もしていなかった返答でした。

「昔からの無縁仏がおるけんね」

馬場さんは、炭坑時代に不慮の事故で亡くなった方々へのお参りを毎年行っています。閉山してから40年間、欠かさず。始めたのは軍艦島の炭坑夫だった、馬場さんのお父さんでした。

「水は必ず(持って行く)。たぶん埋まった人はね、喉乾いとるやろと思うけん…。あそこの歴史は長いけん、良かことばっかりじゃなかった時代もあったけん」

あの島が、今私たちの知る観光地ではなく、炭坑都市だった頃。

日本の成長を背負っていた厳しい時代の一端を教えていただいた、貴重な体験でした。

 

馬場さんは、軍艦島の閉山以降寂しくなってしまった地元の町が、元気になるようにと、観光ツアーを始めました。軍艦島に一番近い野々串漁港から出港するクルーズ船です。5分ほどで到着しますので、船に弱い人にオススメです。まだ軍艦島に行ったことがない方、この機会にいかがでしょうか?

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投稿時間:11:00


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