2013年05月13日 (月)
霧島の"真剣"神楽
「霧島連山」の制作に携わりました鶴川百合奈です。
今回は、番組でもご紹介いたしました、祓川神楽に関してご紹介いたします。宮崎県では、県内各地で夜を徹して舞う夜神楽が今でも行われています。その一つ、祓川神楽は、ちょっと変わった特徴を持っています。
それは、本物の刀を使うこと。
このように、舞手は刀の先を握り舞います。刃は少しつぶしてあります。
汗で手が滑ってしまうと、手が切れてしまうため、滑らないようにギュッと強く握って舞うそうです。
刀を使った神楽は、霧島連山の麓、高原町に二つ残っています。その昔、霧島山の修験僧たちが、修行のために刀を使っていたことが、この地域の神楽に反映されているようです。今では、銃刀法に基づき文化財保護のため警察から使用許可を得て、神楽で刀を使用しています。
こちらは、剱の舞。3人の息がぴったり合わなければ、怪我をしてしまうかもしれません。
神々に納める独特の神楽。祓川神楽は毎年、12月第二土曜日の夜から行われます。
霧島連山で培われた独特の文化を一度ご覧になってはいかがでしょうか?
*明朝8時から再放送されます。どうぞ、ご覧下さい。
投稿時間:16:54