不思議の神様大集合
「山あり谷あり神様あり」を担当した小日向です。
日本各地の信仰を調べてみて、改めて神様との関わり方は実に様々だと再認識。驚きの連続でした。
さて、普段何気なく足を運ぶ銀座ですが、稲荷神社を意識して歩いてみると、全く違う風景に出会います。通常は足を運ぶことのない路地や百貨店の屋上などなど。今回、時間の関係で紹介することはできませんでしたが、どんなに小さくても、各稲荷神社では例祭が毎年行われています。地域の人々が集まり、神職と一緒に守り神に感謝。買い物や食事をするだけでは決して知ることのない都会の側面でした。
今回は10ほどの項目で全国の祈りの形をお伝えしましたが、ここで番組では紹介できなかったものをいくつか。
この写真は、鹿児島県の悪石島に伝わる「ボゼ」。お盆の終わりに、海の彼方からやってくる神様です。こうした来訪神は、日本の島に色々な形で伝わっているようです。
個人的にとっても好きな神社、宮崎県の鵜戸神宮。崖の洞窟の中に社が作られ、神秘的な雰囲気が漂います。神話の舞台でもあり、色々な伝説が残された神社です。
そして、非常に興味深いのが長野県の諏訪大社。お正月、冬眠中の蛙を狩猟の神に捧げるという珍しい神事が執り行われます。この他にも諏訪には、鹿を神に捧げる御頭祭、神様の足跡とされる御神渡りなど、不思議な話が盛りだくさん。
神様の痕跡を探す旅なんていうのも、魅力的かもしれません。
追記
番組では東京国立博物館で開催されている大神社展から、いくつかの国宝を紹介しました。自分も会場に足を運びましたが、古代の奉納品や豪華な神宝の数々に圧倒されました。鞆淵の神輿の存在感、清盛直筆の平家納経願文、沖ノ島の織機の精密さ。時間があれば、是非直接ご覧になってみてはいかがでしょうか。
投稿時間:11:11