2012年11月13日 (火)
天城山
「天城越え」を担当した堀村です。
峠越えと人生を重ね合わせた人々の物語、いかがでしたか?
様々な物語、そして数々の名作を生み出してきた、天城山隧道。なぜ、これほどまでに人々の転機の舞台となってきたのでしょうか?
実は、天城山隧道は時間、天気、季節、そして見る人の心境によって本当に様々な表情を見せてくれるんです。
写真は全て北側の出入り口を同じ場所から撮影したもの。わずかな違いで、全く印象が変わりますよね?
さらに、1枚目の写真のように隧道に直接日の光があたるのは、夏場の夕方前だけ。それに対し、南側は常に日光がふりそそぎます。地元の人の話では、トンネルをはさんで気温が2~3℃も違うとか。こうした天城山隧道と自然が織りなす絶妙な世界が、人々の心に”何か”を与え続けてきたのかもしれません。
話は変わりますが、番組の冒頭と最後に使用した、天城山と富士山の映像。
実は、天城山のハイキングコースから撮ったもの。麓に車を止め、徒歩で1時間と少し。万次郎岳の山頂近くの岩場から見ることができます。空気が澄んでいれば駿河湾もきれいに見えますので、午前中がオススメです。さらに、もう少し頑張って暗いうちに登り始め、岩場の先から反対側を臨むと、天城山と日の出を見ることができるんです。
これぞまさに「山が燃える~♪」。
日が昇れば、伊豆七島、相模湾、房総半島まで見渡すことが出来ます。
11月から12月にかけては、ちょうど紅葉のシーズン。紅葉狩りもかねて、伊豆半島最高峰からの絶景を味わいに出かけてみてはいかがでしょうか?
投稿時間:11:19