国際通りの商店街
「沖縄 国際通り」を担当しました成清です。
今年、日本への復帰40年を迎えた沖縄の復興の象徴、『奇跡の一マイル』といわれた、通りの物語はいかがでしたでしょうか。
戦前、畑が広がる地域だった場所が、戦後いち早くアメリカ軍から解放されたことで、沖縄のメインストリートに。沖縄の人々が焼け野原からの復興にかけた場所は、沖縄の戦後そのものであると感じながら取材をしました。
私が取材する中で最も印象的だったのは、復興の原動力になった、市場のおばぁたちのエネルギーです。そのエネルギーを感じられる商店街をご紹介します。
国際通りから伸びる商店街の1つ、川を辿っている商店街があるのはご存知ですか?
まず、こちらの写真。
①【むつみ橋の交差点】
国際通りのほぼ中央に位置し、多くの観光客が行きかうこの交差点、実は下に川が流れているんです。ガーブ川というこの川沿いに、戦後商店が広がって行き、国際通りの発展の原動力になっていきます。
②【市場本通り】
写真に写っているのは、先ほどの交差点から、川沿いに入った商店街。写真左手に川が流れていますが、今は蓋がされ、水上店舗と呼ばれる商店などがたち並んでいます。戦後、川沿いにミカン箱を並べ、商売を始めた人達がひらいた商店街です。
③【新天地市場本通り】
④【太平通り】
川沿いを上流に上っていくと、商店街の名前が次々に変わります。また、これは私の個人的な実感ですが、川沿いを上れば上るほど、観光客の数が減り、地元のおじぃやおばぁが、買い物をする姿に出会うことが出来ます。
⑤【農連市場】
国際通りの交差点から歩いて6,7分で、川の暗渠がなくなり、大きな市場にぶつかります。農連市場というこの市場は、昔の沖縄の市場の面影を多く残していて、80以上のおばぁもたくさん現役で働いています。
⑥【復帰前の標識の写真】
英語で書かれた「EXCHANGE」の文字。近くにいたおばぁに聞くと、復帰前の標識だとか。市場には今も新鮮な野菜や果物が売られており、買い物もお勧めですが、生き証人のおばぁたちとゆんたく(おしゃべり)をしてみるのも思い出になります。
今や、沖縄観光の一大スポットである通り。少し、見方を変えれば、戦後の沖縄の歩みに出会うことが出来ます。一度は行ったことがあると言う方も、是非今度は違った目線で訪れてみてはいかがでしょうか。
投稿時間:11:12