2012年06月26日 (火)
誘惑の街 浅草
「浅草」を担当した鈴木です。浅草は誘惑の多い街です。路地を歩けば出汁の匂いにソースの香り。天麩羅、どじょう、洋食など下町グルメの正統派から、コロッケ、メンチなどの買い食い系まで、名店をあげたらキリがありません。また、大道芸人のマジックについつい見入ってしまい、「あ、取材の時間だ」と慌ててしまうこともしばしば。遊びに行くには最高の町ですが、仕事ととなると実にやっかいな町でした。
さて今回は、そんな浅草の中でも、特に気に入った、というよりは、気になった場所をご紹介します。東京メトロ銀座線浅草駅の小さな地下街です。とにかく、怪しく素敵です。天井は空調(?)のパイプがむき出しで映画「ブレードランナー」のセットを思わせます。
店の数はおよそ20軒。理髪店の看板には「700円」の文字が。安さに気を引かれていると看板にはこんな言葉も添えられていました。「◎一流技術者」。安いだけではないという誇り、感じますね。
飲食店では「カレーソース焼きそば」を発見。焼きそばにカレーをかけていました。ちょい飲みもできるので、酒のつまみにもなります。他にも、占い、マッサージ、健康食品、すし屋、タイ料理店など個性的な店ばかり。駅ビルによくあるチェーン店はありません。まさに昭和の香り。誕生したのは昭和33年とのことですが、半世紀前の時代の空気が冷凍保存されているような佇まいです。もし行かれる場合は、銀座線の先頭車両に乗るのをお勧めします。ホームへ降り、すぐそばの階段を登れば、ほのかに焼きそばとカレーのいい匂いがしてきますので・・。
投稿時間:10:40