2011年02月18日 (金)NHK交響楽団 4月定期公演の聴きどころ
2006年のN響との初共演が大きな話題となったロジャー・ノリントンが再びやってくる。オリジナル楽器によるロンドン・クラシカル・プレイヤーズを創設し、その斬新な演奏でセンセーションを巻き起こした古楽界の巨匠。近年は、シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務め、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などを含むモダン楽器のオーケストラにも客演している。
そして今回、N響と「ベートーヴェン・シリーズ」を開始する。Aプロでは《交響曲第1番》を、Bプロでは《交響曲第2番》や《ピアノ協奏曲第5番「皇帝」》などを取り上げる。ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ及びシュトゥットガルト放送響との2度にわたる交響曲全集録音が高い評価を得ているノリントンにとってベートーヴェンは十八番。N響との新たなシリーズが本当に楽しみだ。まだ20代の若さで3度目のN響定期公演出演となるマルティン・ヘルムヒェンの《皇帝》も期待される。また、Aプロでは、エルガーの《交響曲第1番》が演奏される。イギリス人ノリントンにとってエルガーは特別な作曲家に違いない。前回のN響との共演でもエルガー作品で名演を残した。
Cプロではマーラーの没後100年を記念して、《交響曲第1番「巨人」》などマーラーの初期の作品が取り上げられる。ノリントンは、19世紀や20世紀の作品でも、ヴィブラートを抑えた「ピュア・トーン」を特徴とする古楽的なアプローチを採り入れている。今回のマーラーでも新鮮で美しい演奏が聴けるに違いない。また、《巨人》から外された《花の章》や《巨人》と旋律を共有する《さすらう若者の歌》が演奏されるのが興味深い。ドイツの名バリトン、ディートリヒ・ヘンシェルの独唱も聴き逃せない。
(山田治生)
4月Cプログラムに出演を予定しておりましたディートリヒ・ヘンシェル氏は、来日が不可能となりました。代わって、河野克典氏が出演いたします。なお、曲目の変更はございません。何とぞご了承くださいますようお願い申しあげます。
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投稿時間:10:00
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