2008年09月29日 (月)9月28日(日)のお客さまは、落合恵子さんと長田弘さんでした。
今年の春で32年目を迎えた
「日曜喫茶室」。

当喫茶店のモットー・・・
「吟味したコーヒーの味もさることながら
お客様の興にまかせてのおしゃべりを
何よりものおもてなしと考えております」
日曜喫茶室 9月28日(日)のお客さま
最終日曜日の午後、コーヒーを片手にお客さまをお迎えする日曜喫茶室。9月28日(日)は、作家の落合恵子さんと詩人の長田弘さんをお迎えし、「読んで旅する 本の世界」をテーマに、お話をおうかがいしました。
~お客さまのご紹介~
| 落合恵子(おちあい・けいこ)さん 1945年、栃木県生まれ。明治大学英米文学科卒業後、文化放送に入社。アナウンサーを経て、作家活動に専念する。 執筆と並行して、東京と大阪で子どもの本の専門店「クレヨンハウス」、女性の本の専門店「ミズ・クレヨンハウス」を主宰。今年、お母様の介護の日々とご自身を見つめたエッセイ集の続編、「母に歌う子守歌 その後 わたしの介護日誌」を刊行。 |
| 長田弘(おさだ・ひろし)さん 1939年、福島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 1971~72年、アメリカ・アイオワ大学国際創作プログラム客員詩人として招かれる。詩集のほか、エッセー、絵本など数多くの作品を発表。「幸いなるかな本を読む人―詩集」「読むことは旅をすること― 私の20世紀読書紀行」など、今年出された読書をめぐる本が話題を呼んでいる。 |
日曜喫茶室インタビュー。今月は、マスターはかまさんとともに日曜喫茶室を切り盛りする縁の下の力持ち、ウェイトレスの小泉裕美子さんにお話をおうかがいしました。
収録後スタジオへお邪魔すると、ちょうどストップウォッチをお片付け中の小泉さん・・・
―「収録中に使用されているのは、そのストップウォッチですか?」
そうです。これは、はかまさんのストップウォッチなんですよ。
― はかまさんのもの?
ええ、毎回この大切なストップウォッチは、私がお預かりさせていただいているんです。そして、収録時には、はかまさんの机の上にストップウォッチとお気に入りのペンを事前にご用意させていただくのが私の日課です。お店に着いたらまず最初にする仕事ですね。
― それは、信頼関係がないとなかなか出来ないことですよね。
日曜喫茶室の伝統なのかもしれませんが、最初にウェイトレスをさせていただいた時からずっと預からせていただいているんですよ。
― 小泉さんは、日曜喫茶室のお仕事ももうずいぶんと・・・
はい、2000年の4月からなので現在9年目に入りました。
― すっかり看板娘ですね!
看板娘になれるといいんですけど・・・(笑)。32年目を迎える日曜喫茶室の放送を、ずっと聴いてくださっている方や、はかまさんに比べたら、私なんてまだまだひよっこです(笑)。
― 番組冒頭、小泉さんの「こんにちは」というご挨拶の声、あれは聴いていてすごく気持ちがいい「こんにちは」ですよね。私、あれを聴くとなんだか心がすっと晴れやかになるんです。真似してみようと思って挑戦してみるのですがなかなか出来ない(笑)。
そういう風に言っていただけると嬉しいです。今は、心をこめて、ごく自然にゲストの方にご挨拶をさせていただいていますが、最初の収録の時は、「こんにちは」の言葉でさえ声が出ないくらい緊張しました。だんだん番組の雰囲気にも慣れ、放送を重ねることで自分自身も鍛えられ、今そうやって言っていただけるような「こんにちは」が言えるようになったんだと思います。ラジオは音声だけなので、自分の実になっていないことをしゃべるとリスナーの方にそれが伝わってしまいます。私のこれからの課題の一つでもあるのですが、「心の底からの気持ちを表現してその気持ちを言葉にのせる」ということが自然に出来るようになりたいなぁと思います。
― 日曜喫茶室には、たくさん知的なお客さまがいらっしゃるので、お客さまとの会話を楽しむためにも常に勉強などされているのかなぁ? と思うこともあるのですが、小泉さんはどんなところにアンテナをはって生活していらっしゃるのですか?
“経験すること・見聞きすること・感じること 全てにおいて不必要なことはない”と思って生活しています。たとえ自分のアンテナにひっかからないものでも、自分の中に薄くてもいいから印象に残しておく。そうすると、後々思いがけないところでその事柄が役に立ったり、意外なもの同士が一つのことにつながったりするんです。
今日は番組のテーマが“読書”を扱ったものでしたが、日曜喫茶室が私と本をつないでくれることもたくさんあるんです。番組で取り上げる本など、収録前に読ませていただくのですが、その中には、自分の興味の範囲では出会えなかったであろう本もたくさんあって、読んでみるとそれが素敵な出会いに変わったり・・・そういう意味でも日曜喫茶室という番組には、とても感謝しています。また、ご常連さんの荻野アンナさんはじめ、素敵な女性の先輩方に出会えることも私にとっては貴重な経験です。今日いらっしゃった落合恵子さんもとってもかっこいい女性でした!
― お客さまもさることながら、日曜喫茶室といえばマスターはかまさん! はかまさんにまつわる、小泉さんの思い出やエピソードなどはございますか?
実は、はかまさんにもまだお伝えしたことがないのですが、まだひらがなしか読めないくらい自分が小さかった頃、テレビ画面に映っているはかまさんを見ていて画面に「はかま満緒さん」とお名前が出た時、近くにいた母に「これはなんて読むの?」って下の名前を聞いた記憶が今でもすごく鮮明に残っているんです(笑)。これは、番組に出させていただくことが決まってほどなく思い出したことなんですけど、あれから長い時間を経て、今こうしてご一緒させていただいているというのは、本当に嬉しいです。それに、みなさんに対する優しくて細やかな心遣いや、ためになるお話など、はかまさんからは本当にたくさんのことを学ばせていただいています。はかまさんについては、尊敬そして感謝の気持ちでいっぱいというのが、私の心からの気持ちですね。
― リスナーの方の中には、小泉さんのことをもっと知りたいと思っていらっしゃる方がたくさんいらっしゃると思うのですが、普段どんな風にお過ごしですか?
人の話を聴くのが大好きなので、私生活でも講演会や落語を聴きに出掛けたり、お芝居や文楽、歌舞伎なども見に行っています。会場があって、演者がいて、お客さまがいて、その時その瞬間しかうまれない空気やライブ感を感じることがとても好きなんです。まさに日曜喫茶室もそうですね。構成台本もありますが、そこからは予想できない展開がうまれるライブな感覚がとても楽しい。
― 落語は、どんなものをお聴きになるのですか?
落語は、いろんな方のものを聴きますね。寄席は言うまでもなく、ホール落語と呼ばれるホールで開催される落語会にも行きます。3~4日に1回は落語会に足を運んでいた時期もありましたね。
― 落語との出会いは?
はかまさんが、林家三平さんの台本などを書いていらっしゃったということもあって、よく落語のことをお話になるのですが、そういった話を聞いているうちに自分でも落語を聴いてみたくなりました。日曜喫茶室を通じて開かれた私の中の新しい扉というのは、たくさんあるのですが、落語もその一つです。番組からは、本当にいろんな影響を受けています(笑)。
― 番組収録中のモットーや心がけていることは何ですか?
番組にいらっしゃるお客さまにも、番組を聴いてくださっている方にも、心地よい時間を過ごしていただくためには、自分がどうすべきか? ということを考えるようにしています。
― 放送は、ご自分でもお聴きになったりしますか?
放送は、毎回聴くようにしていて、聴けない時は録音をして日曜の午後まっさらな気持ちで聴くようにしています。先日家で放送を聴いていたら、日曜喫茶室のウェイトレスの私と、番組のファンとして聴いている私が、同じところで笑い、同じところで声を出してうなずき、同じところで興味を示していることに気付いて・・・私は、日曜喫茶室が大好きという気持ちそのままで番組を担当させていただいているんだなぁと客観的に知ることが出来ました。だから頭で考えるより、心から興味を持って話を聴いていれば、自然にみんなが心地よくなれるような雰囲気ができるのかな? って後付けながらもそんなことを思ったりもします。だからあえて“こうしなきゃ!”って自分に言い聞かせていることはないですね。でも、みなさんに失礼がないようにといった当たり前のことは常に心がけています。
― では最後に、番組を楽しみにしてくださっているリスナーのみなさんへメッセージをお願いします。
いつもお聴きいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。
という一言に尽きますね。みなさんが心地よい時間を過ごすことができるよう頑張ってウェイトレスを務めていきたいと思いますので、今後ともどうぞあたたかく見守っていてください。
― どうもありがとうございました。
インタビュー中、「自分の話をするのは本当に恥ずかしいんです。」と何度も照れる小泉さん。収録現場では、ご出演の方やまわりのスタッフに笑顔で心配りをする姿がとても印象的です。これまでの収録でハプニングは? という問いにも、「そういえばお客さまへコーヒーなどをこぼしたことは一度もないですね。」とにっこり。なんとも最強のウェイトレスさんです。そんな小泉さんは、ラジオが大好きで、どうしても夢をあきらめられない!と会社勤めを辞めてこの世界に入った、根っからの“ラジオっ娘”。みなさんに心地よい時間を過ごしていただきたい! とおっしゃる小泉さんの愛・・・みなさまの元にも届きましたでしょうか?
次回も愛情たっぷりでお伝えする日曜喫茶室の放送は
10月26日(日)後0:15~ どんなお客さまがいらっしゃるでしょうか?
どうぞお楽しみに
投稿時間:10:15
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