2008年07月07日 (月)ゲンバの○○話 「クラシックカフェ」唐沢美智子さん編
クラシックカフェ
月曜~木曜 後2:00~3:55
(再)火曜~金曜 前7:20~9:15
新録音から懐かしの名演まで、
香り高いクラシックの名曲をお届けする「クラシックカフェ」。
高山さんに続き、今週は「クラシックカフェ」もう一人のご案内役・唐沢美智子さんにお話をうかがいました。小学校から大学まで合唱を続け、声楽の先生についてイタリア歌曲なども楽しんでいたという唐沢さん。どんなお話をしてくださるでしょうか?
| 唐沢美智子・・・民放アナからフリーに。NHKでは、BSやラジオジャパン等の番組を担当。その後「ミュージックプラザ 第1部 クラシック」のご案内役を6年務め、「クラシックカフェ」へ。 趣味は書道、合気道(3段)、アウトドア大好き。 |
― クラシックの番組は、「ミュージックプラザ 第1部 クラシック」から「クラシックカフェ」へと通算7年目のご担当になりますが、これまでの感想などお聞かせいただけますか?
元々、クラシックは好きだったのですが、番組を担当するようになってからは、自分の好きな曲だけでなく、いろんな種類の楽曲を聴かせていただけるので、「こんな曲もあったの?」と驚きがいっぱいです。"知らない曲がたくさんある"ということも分かったし、よい曲が埋もれているんだなぁと思って・・・。だから番組を担当することで、そういった曲がたくさん聴けるのは、役得だなって思います。
―クラシックにまつわるエピソードなどお聞かせいただけますか?
合唱だけでなく、趣味で合気道や登山もしているのですが、10年くらい前に親善稽古でフランスへ行った際、最終日にパリのとある教会で室内楽の演奏会があったので、それを聴きに行ったんです。ヴィヴァルディ"四季"の演奏中、「素敵なメロディーだなぁ。」と思いながら聴いていたら突然、涙があふれてきてしまって、自分でもどうしていいのか分からなくなってしまったことがありました。それ以来、番組を担当していてすごくいい曲にめぐり合った時も、同じように涙があふれそうになってしまって・・・。悲しいことがあったとかそういうわけではなく、心の琴線にふれたという感じなのかなぁ? そういう曲は何曲かあって、きっとそれが、私の好きな曲なんだろうなぁと思うんです。いいものに出会うと涙がわ~っとあふれてきちゃうんです。放送中に泣いちゃった曲の1つは、「チャイコフスキー 交響曲 第6番 ロ短調 作品74 "悲愴"」指揮は、エフゲーニ・ムラビンスキー、演奏は、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団だったんですけど、これまでに何回も聴いてる曲だからすごくよく知っているはずなのに、心の琴線にふれる時っていうのは自分の意識とは関係なく突然やってくるのね。だからその日は、ディレクターさんがお家に帰ってから「今日唐沢さんを泣かせちゃったよ。」って奥さんに話したというエピソードがあります(笑)。あとは、武満徹さんの「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」っていう合唱曲も、からからに乾いた心にす~っとしみこむようで、とても素敵でした。聴いた時は「こんなとこで泣かせないで~。」って不意打ちにあった感じでしたね。
― お気に入りの作曲家や作品などあれば教えていただけますでしょうか?
それを聴かれるんじゃないかと思ってね、実は私、番組でおかけした曲の中で、特に気に入った曲については、こうやってリストに書いて保存しているんです。(とバックの中から数冊のメモ帳を取り出す唐沢さん)。結局ここに書いてあるものは、全部好きなのね(笑)。だから好きな曲について聴かれたらどうしよう? ってすごく悩んでたのですが、好きな曲はたくさんあるので、"最近感動したもの"ということでご紹介すると、4月
30日に「クラシックカフェ」でおかけした「シューベルト作曲 交響曲 第7番 ロ短調 "未完成"」ですね。これまでに何回も聴いているはずなのにとても心に響きました。18世紀オーケストラが、1993年にオランダのユトレヒトというところでライブ録音したものですね。この楽団は、指揮者のフランス・ブリュッヘンが世界各国の古楽器奏者を集めて、オランダで結成した楽団で、18世紀の作品を中心に、それをオリジナル楽器(古楽器)による演奏で再現することを目的にしています。だから演奏が独特。これまでに何回も「未完成」は聴いているんだけど、18世紀オーケストラが演奏したこの時のものは、けっこうオススメです。
あと自分が合唱をやっていたこともあって、ソプラノのものは好きですね。ルネ・フレミング、バーバラ・ヘンドリックス、バーバラ・ボニー、アンナ・ネトレプコ・・・と、あげるときりがないんだけども、どれも好きですね。あとは、エルガーの"愛の挨拶"、元気が欲しい時は、ドリーブの"コッペリア"のワルツもいいですね。でも基本的に、モーツァルトやベートーベンは大好き。いろんなものを聴いてみて、最後にまたモーツァルトやベートーベンに戻るなっていうのはありますね。
― 合唱を長くやってらっしゃると、クラシックの曲名や人名は、お得意ですよね。
そうですね。いやっ、そうはいってもですね、ロシアの方や北欧の方のお名前がね、例えば北欧の指揮者で「ソルゲルズール・インゴウルフスドウッティル」というお名前の方がいらして、難しいので何度も練習するうちに暗記してしまいました。ほかにも・・・(とここから発音の難しいお名前のオンパレード)。
― おすすめのクラシックの楽しみ方などは?
クラシックって曲が完成してから今日まで、同じ曲をいろんな人が、いろんな形態で演奏しているので、この曲をこの指揮者は、この楽団は、どう演奏するんだろう? といった楽しみがありますよね。あと、自分の携帯音楽プレイヤーに好きな曲を入れて、同じ曲を夫の携帯音楽プレイヤーにも入れて、例えば湖でカヌーをした時なんかに、この風景にあう曲を二人でそれぞれ選曲してみる!といったこともしています。ボタンを押してみて「う~ん、これは(風景に)あうね。」なんてね(笑)。湖の上でカヌーに乗って、バーバラ・ヘンドリックスの"星に願いを"(といいながらバックからCDを取り出す唐沢さん)なんかを聴いていると、まるで映画のワンシーンみたいなんですよ。
― では最後に、番組を楽しみにされているみなさんへメッセージをお願いします。
この番組は、月曜~木曜まで4人のディレクターが日替わりで担当していて、クラシック初心者からクラシック通の方まで楽しめるよう、いろんな趣向を凝らしています。なかには、「どこから発掘してきたの?」という曲もありますので、出来れば毎日聴いていただけると嬉しいな・・・なんて思います。収録時の雑談から「こういうのもいいんじゃない?」とうまれた企画などもあり、和気藹々と楽しくやっているのが番組を通して伝わっていくといいなぁと思います。みなさんからの励ましのお便りをいただくとこちらも励みになりますし、再放送(火曜~金曜 前)については通勤時に車の中で聴いてくださっている方も多いみたいで嬉しいです。そういえば、よくみなさんから曲名などを紹介し終わった後はどうしているんですか? という質問を受けるのですがちゃんと聴いてますよ♪ 私もクラシック好きなので聴いて楽しんでいます。これからも「クラシックカフェ」をどうぞお楽しみくださいね。
お持ちいただいた好きな曲リストだけでなく、ご自宅にはこれまでの放送を録音したテープが山のようにあるという唐沢さん。今はラジオに録音機能が内蔵されているものがあるのでそれを利用されているそうですが、「クラシックには詳しいわけじゃないので・・・」と言いながらも、次から次へとクラシックの飛び出す唐沢さんでした。アウトドア時のクラシックの楽しみ方については、活動的な唐沢さんならではのアイデアで、これからの季節みなさんにもオススメです!唐沢さんがご案内する「クラシックカフェ」の放送は、毎週月曜~木曜 後2:00~3:55です。どうぞお聴き逃しなく。
投稿時間:10:30
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