放送で使う言葉は、どのように決めているのか

  • 放送で使うことばは、基本的には番組担当の責任者が決めています。その際、基本的なかなづかいや漢字使用については、『NHK漢字表記辞典』、ことばづかいや意味の違いについては『NHKことばのハンドブック第2版』、アクセントについては『NHK日本語発音アクセント新辞典』(いずれもNHK出版刊)に基づいて決めることになっています。

    ことばや表現について共通する問題や、判断に困ることばなどについては「放送用語委員会」で審議し決定しています。その結果は上記の辞典類に反映されています。
  • NHK放送用語委員会は1934(昭和9)年1月「標準語の確立と放送による普及」という社会的要請にこたえ、NHKが国語問題についての学識経験者に委員を委嘱して設立しました。
    何回かの名称変更を経て、現在まで「NHK放送用語委員会」として存続しています。放送用語委員会での審議内容は、基本的には、次の2つに分かれます。

    1.放送で使うことばの発音、表記、語の選び方、使い分けなどについて審議・検討し、放送での扱いを決める。

    2.ニュースや番組の文章・ことばづかいについて検討する。

  • 現在では東京での委員会のほか、地域拠点局ごとに用語委員会を開いています。
    放送用語委員会のメンバーは、ことばの専門家などの学識経験者と、部内の関係部局の代表で構成されています。