ドラマの画面はなぜ暗いのか

  • ドラマの内容にもよりますが、人間模様や心象を表現するために、映像の明るさを調整し適度な陰影をつけたり、大胆にデフォルメしたイメージ的なシーンとすることで、視聴するみなさまを画面に引き込む効果が生まれます。
    時代劇では、電灯など人工光源の無い時代を、その当時の光源や建物の採光などを考察しドラマの時代背景を映し出します
  • 映像の明るさや陰影(コントラスト)の度合いは、ドラマの内容・演出意図(それぞれのシーン)によって幅がありますが、視聴するみなさまに不快感を与えないよう映像モニターで監視し、番組制作を進めています。ただし、次のように、視聴環境や受像機の設定によっては、明るさが抑制された映像やコントラストの高い映像が見づらいといった場合があります。

    1.テレビの設置された部屋の明るさによって、テレビの見え方が違ってきます。あまり明るすぎると画面が暗く感じられます。特に日中、日差しが入る部屋や窓を背にしたテレビの画面は暗く感じられます。

    2.受信機によっては、「リビング」「ダイナミック」「シアター」などといった「画像モード」を搭載したものがあり、画面の明るさ、コントラスト、色合いを調整し、それぞれを強調した映像効果を持つ項目が設定されています。「ダイナミック」の設定では、コントラストが高く、陰影が強調され、画面の中の暗い部分が見づらい場合があります。これらの「画像モード」の設定はテレビのメーカーや機種によってバラつきもあります。テレビの視聴環境を考慮すると、各ご家庭(テレビ)ごとにテレビの設定を調整されることをお勧めします。特に高齢者の方に負担のかからないよう、見やすい調整を推奨します。

  • 制作現場では、画面の明るさについて十分に配慮しながら番組作りを進めています。しかし、場面によっては「暗く、見づらい」といったご意見をいただくことがあります。視聴者のみなさまの声を真摯に受け止め、今後の番組制作に生かしていきたいと考えています。暗く見づらい映像がございましたら、その「番組名」「放送日時」「問題となった部分の詳細」についてご連絡下さい。制作担当者に伝え、今後ともより視聴しやすい映像になるよう努めていきます。