全国の中学校・高校の放送部のみなさんが、日頃の校内放送活動の成果を競うコンテスト。
毎年2,000校をこえる学校が参加しています。
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『神奈川県高等学校放送アンデパンダン大会』レポート
生徒の生徒による生徒のための大会。

今回は、約半世紀の間、神奈川県の高校放送部が行っているユニークな活動を紹介します。
そのユニークな活動とは、「神奈川県高等学校放送アンデパンダン大会」(略称アンパン)のことです。アンデパンダンとは、『独立・自立』を意味し、表現者の批判精神と創造性を尊重する自由で平等な創作発表の場としてこの大会を企画しています。毎年、生徒たちによって構成される委員会を立ち上げ、"生徒の生徒による生徒のための大会"として、企画・運営・審査のすべてを生徒たちの手で行っています。

平成23年度(第46回)の大会は、3月18日、神奈川県立神奈川総合高校で行われました。一昨年の第45回大会までは、総合文化祭と同日に開催していましたが、年々参加者が増えて同日に開催することが難しくなり、今大会からは3月に開催することになりました。
今年の大会参加者は、約500名。当日は、放送部のOBたちもボランティアスタッフとして、たくさん集まってくれました。
大会は、個人の部が「アナウンス」と「朗読」、作品の部が「映像」「ショートビデオ」「放送劇」の合計5つの部門でそれぞれ競われます。作品の部では、NHK杯とはひと味違った個性的な作品が出品され、大いに盛り上がりました。なかでも「映像部門」は、毎年、生徒実行委員会で作品のテーマを決めています。今年は、みんなが笑顔になれるような作品を作ろうという思いを込めて、『笑顔』というテーマにしました。第1位に選ばれた作品『fact』は、男女が入れ替わり、苦手だった男子の本音を知り改心するという内容でした。また、第2位の『Hey!借り物ボーイ』は、女子が男子を指名して1日だけ彼氏になってもらうという作品でした。いずれも高校生の感性がきらりと光る作品でした。


そして今年は、運営のお手伝いをしてくれている卒業生たちが、現在は「放送活動」とどんなふうに関わっているのかを紹介するため、『OB企画のイベント』を行いました。
大学の放送系のサークルで活動している先輩たちによる司会やディスクジョッキーをはじめ、プロの声優になられた先輩へのインタビューコーナーなど、高校卒業後も「放送(部)活動」を楽しんで続けている様子がよくわかる盛りだくさんの内容でした。参加した現役の生徒からは、「卒業してからの活躍されている様子がわかり、先輩方のようになりたいと思った」「高校時代に得たものを大切にして、将来、放送関係の仕事に携われるようにがんばりたい」などの感想が寄せられ、OB企画は大好評でした。
また、顧問の先生方によるアナウンス・朗読の実演も行われました。「先生の実演はとても引きこまれた」「今後のアナウンス・朗読のお手本にしたい」とこちらも大好評のうちに終わりました。
大会を支えてくれたスタッフ2人に聞きました。

今年の生徒実行委員長の梶原嘉鴻さん(神奈川県立藤沢工科高校・2012年3月卒)は、次のように大会を振り返りました。
「今年は実行委員長として前年大会の反省を活かして、生徒の意見・要望を取り入れた新しいことに挑戦する大会にしたいと考えていました。生徒と一緒になって先生方にもアナ・朗読部門に参加してもらったり、卒業生の部門を設けたりと、以前よりもみんなが楽しめる大会となったと思っています。これも運営に関わった生徒のみなさん、先生方や卒業生のみなさんのサポートのおかげさまだと思っています。この大会は、一般の方にも公開していますので、ぜひ興味のある方は一度大会を見に来ていただきたいと思います。」

また、OB企画を担当した実行委員長の海老澤亮太さん(法政大学第二高校卒/現・法政大学)からもコメントをいただきました。
「OB企画を行った理由は、【現役高校生に、放送部を卒業した先輩が、今どんな活動をしているのかを知ってもらうおう!】というアイデアがきっかけでした。私は、当日の番組進行役のほか、昨年8月から約半間にわたりOB企画の代表として準備に携わってきました。定期的にスタッフで集まり、何度も原稿の手直しや打合せを行いました。何度もやめようと思いましたが、その度に仲間に支えられ、無事に終えることができました。現役の生徒のみなさんから『今後の活動に興味を持てた』『また企画をやってほしい』などの感想を聞いたときには、やって良かったなと思いました。私自身、高校を卒業しても現役時代のライバル達や先輩達と一緒に番組を制作できたことは幸せでした。OB企画は、後輩たちにとって未来のレールを敷く部門であるのと同時に、私達にとっても今を見つめ直す良いきっかけになったと思います。」

大会の最後には、表彰式と3年生の審査員を中心に審査講評が行われました。いずれの部門の審査員も真剣に審査に臨んでくれた様子が伝わってくる講評でした。またアナウンス部門に飛び入りで参加された顧問の先生に「審査員特別賞」が贈られ、会場は大いに盛り上がりました。4月には、生徒実行委員会のメンバーや卒業生が集まり、今大会の反省と次回に向けての改善点などを3時間にわたって話し合いました。
来年の大会は、3月17日に開催する予定です。みなさんもぜひ『神奈川のアンパン』を見にいらしてください。


  今年のアンデパンダン大会が終わったばかりだというのに「来年の大会が楽しみです」と、にこやかに話してくれたのは、神奈川県高視研校内放送委員長の山本良子先生。新しく取り組んだ卒業生の企画は、現役の生徒のみなさんにとってたいへん刺激になったようです。そして、高校時代に仲間と一緒に番組づくりをするという経験は、限られた大切な時間であることも改めてわかりました。神奈川県の高校1,2年生の放送部員にとっては、この大会が終わるといよいよ「Nコン」にむけて準備がはじまります。高校を卒業しても思い出に残るような「Nコン」を今年もみなさんとともに作っていきたいと思います。
※今後も各地の研修会や大会など独自の取り組みを紹介していきます。お楽しみに!
 
(2012年5月)

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