全国の中学校・高校の放送部のみなさんが、日頃の校内放送活動の成果を競うコンテスト。
毎年2,000校をこえる学校が参加しています。
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『校内放送指導者講座』参加レポート 
『校内放送指導者講座』は、主に高校放送部の顧問を対象として校内放送活動の意義や役割、指導方法などを学ぶ講座です。参加する先生方は、各都道府県の指導的立場のベテラン顧問から初めて放送部の顧問になったという先生までさまざまです。先生方にとっては、キャリアや地域といった枠を越えて顧問同士のネットワークを構築できる場でもあり、毎回、全国各地からたくさんの参加者が集まります。
今年は、47名の先生方が初めて講座に参加されました。

平成23年度の講座は、年の瀬も迫る12月26日(月)〜27日(火)の2日間、東京都世田谷区にあるNHK放送研修センターで行いました。今回で34回目を迎えるこの講座には、41の都道府県から118名の先生方が参加し、アナウンスや朗読、番組制作の指導方法などを学びました。ここ数年は、コンテストの審査員を育成するねらいで模擬審査を行い、審査のポイントや評価方法などを学ぶ時間も設けられています。
午前中は、顧問同士の交流を目的として、普段どんな活動をしているのか、放送部を指導する際の課題などをグループごとに話し合いました。テーマは、「1.番組素材の見つけ方」「2.アナウンス原稿の書き方・読みの指導法」「3.放送部指導解決策」の3つ。参加者にとっては、ほかの学校がどんな活動をしているのか、どういう指導を行っているのかなど、参考になる情報が多く活発な意見交換が行われ休憩時間も話し込む熱心な姿が見られました。
午後は、実際の高校生をモデルに迎えNHK日本語センターの山下俊文アナウンサーによるアナウンス・朗読の公開指導が行われました。講座に協力してくれたのは、初心者の1年生女子3名と放送活動とは無縁のバスケットボール部の男子2名です。
初心者を指導するときのポイントは、まず話し方の癖を見つけること。自己紹介の段階から自分の話し方の癖を指摘された生徒は、困惑した表情を浮かべていました。顧問はそうした癖を把握して生徒自身にも気づかせることが大事です。
その方法として、<短文を読み、読み方の癖を確認し、また読む>という練習を繰り返すうちに、少しずつ話し方が変わっていくのがわかりました。はじめのうちは、なんとなく読んで、なんとなくアナウンサーの話し方を真似ていただけの生徒たちでしたが、徐々に「どう読むか」を自分で考えて声を出すようになり、アナウンサーがお手本を示す前から自然な読みができるようになりました。
90分という限られた講義時間でしたが、教え導くという指導のあり方を垣間見られ、生徒の成長を実感する講座でした。受講された先生方は、日頃の活動をイメージしながら聞き入っているようでした。

1日目最後の講座は、第58回大会のアナウンス・朗読部門準決勝進出者の中から選んだ8名の発表(録音)を聞いて模擬審査を行いました。審査後にグループに分かれて「どこを評価し、どんな点数をつけたのか」などを討議しました。最後に講師からそれぞれの発表の良い点・改善点が解説され、評価のポイントを学びました。講師の講評を大きくうなずきながら真剣に聞き入る姿から、審査についてより参加者の理解が深まったと思います。
講座2日目も会場は熱気に包まれていました。

講座2日目は、米子高専の田中晋先生を迎えて、顧問の初心者として取り組んできたことや番組制作方法などの実践報告からスタートしました。
放送部の活性化につながった戦略やドラマ番組制作の指導事例は、その過程と結果が明快で分かりやすいものでした。すぐにでも自校の活動に取り入れることができそうなヒントも多く、初心者の先生方にとっては今後の活動の参考になる時間だったようです。

続いて、NHK総合リスク管理室の梅田康宏弁護士が『番組制作における法的注意点』について話しました。
著作権で問題とされる「アイデアと表現」「事実と表現」「ありふれた表現」という考え方について事例をもとに詳しく説明がありました。受講された先生方からは、「今まで知っているようで知らなかったことや曖昧だったことがクリアになった」「目からウロコが落ちました」と好評でした。

最後の講座は、昨年のコンテストに参加した3つの番組を模擬審査したあと、「取材・映像編集・ストーリーの組み立て方・番組のねらい」などについてNHK青少年・教育番組部の工藤俊二チーフディレクターがお話ししました。
番組を制作するにあたっては、「番組を見る立場(1.教師、2.コンテスト審査員、3.一般視聴者)を考えること」「原則を大事にすること」が大切であり、それらにより作品が洗練されると話されました。
コンテストに参加した作品のあるシーンを、その作品中の素材を利用して工藤さんが手直ししたものが上映されると、参加者からは洗練されたプロの技に感嘆の声があがり、講義で話したポイントの意味を実感できた様子でした。
2日間にわたる講座でしたが、会場は終始熱気につつまれ、先生方はひとつでも多く生徒の指導に役立つ情報を持ち帰ろうと、熱心に受講されていました。
受講者の声紹介

「顧問の自分が初心者なので分からないことだらけです。生徒たちと一緒になって学んでいます。参考になることがたくさんあるので、勉強したことを生徒たちにフィードバックしていきたいと思います。」「アナウンスや朗読の指導が苦手なので参加するようになりました。講座も勉強になりますが、ここで知り合った先生方と連絡を取り合うようになって研修会に出かけるチャンスが増えたことをありがたく思っています。」などと話してくださいました。


  例年この講座は、学校が冬休み中の12月末に開催しています。年の瀬が迫る気忙しい時期にどのくらい参加される先生方がいるのだろうと思っておりましたが、研修会場に入るとそんな不安は取り越し苦労に終わりました。座席は満席!溢れんばかりの先生方の熱気で会場は包まれています。放送コンテストは、こうした先生方の力によって運営され、支えられているのだなと改めて思う瞬間でした。
さて、新年度にむけて、コンテストの準備も着々と進んでおります。参加する生徒のみなさんにとって忘れることのできない思い出に残る大会を目指してスタッフ一丸となって準備してまいります。みなさんからのご応募お待ちしております!
 
(2012年1月)

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