全国の中学校・高校の放送部のみなさんが、日頃の校内放送活動の成果を競うコンテスト。
毎年2,000校をこえる学校が参加しています。
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『NHK杯高校』県大会レポート〜岩手県〜
震災から3カ月、県大会は過去最高の参加者数となりました。

NHK杯全国高校放送コンテスト岩手県大会 6月7日 岩手県民会館
福岡からのメッセージを読む生徒たち
 未だに岩手県内だけでも2万人以上の方が避難所で暮らしているなか、今大会を開催できたのは、奇跡といっても過言ではありません。3月11日以来、全国の放送部の仲間や先生方から、物心両面にわたる援助をたくさんいただき、本当にありがとうございました。福岡県から贈られた手書きのメッセージカードは、県大会の会場に掲示し、今は宮古高校の放送室に飾られています。
地元、NHK盛岡放送局には他局からの応援を受けながら日々の放送を維持しているなか、審査にあたる専門職の方の手配に大変なご苦労をおかけしました。アナウンス・朗読部門の審査には、元NHKアナウンサーの加藤健治さんと日本語センターの伊藤文樹さんにお越しいただき、大会終了後も熱心にご指導いただきました。


 県大会には、23校173エントリー312人の参加がありました。岩手県大会としては史上最高の参加者でした。特に、今年は、沿岸地域の参加が増えたことが特筆されます。津波で家族や家を失った生徒も、全国大会を目指して例年どおり出場しました。
私たちが、震災で学んだことは、「自分の身は自分で守る」というきわめて当たり前の原則でした。それを放送にあてはめれば「自分たちのことは、自分たちが伝える」ということでしょう。岩手の放送部が直面したのが「いま」の自分たちを伝えるという問題でした。たとえ朗読でもドラマでも、「いま」に即していなければ放送とはいえません。震災という現実に正面から向き合おうとして悩んだり、あえて向き合わないようにしてそのことで何が伝わるのかを考えた生徒もいました(それも「いま」なのでしょう)。いずれも今年の番組・表現であったと思います。
県大会を終えて、全国大会には例年どおりフルエントリーすることができました。去年は岩手県の24エントリーのうち、10が準決勝に進みましたが、今年はそうはいかないだろうと思っています。それでも、震災という得難い経験(あえてそう言います)をした生徒たちには、新しい何かが生まれているはずです。そのことに真正面から向き合ったとき、他が真似のできない成長が見られるだろうと期待しています。
東北の放送部員は、仲間とともに全国大会を目指しています。

東北高等学校アナウンス朗読コンテスト 6月28日〜29日 安比高原
『安比の合宿』と呼ばれる東北高等学校アナウンス朗読コンテストは、今年で11回目を迎えました。放送コンテストOBでもある稲塚貴一アナウンサー(めで.column#01)が盛岡局に勤務されているとき、東北各県のアナウンス・朗読の代表生徒を集めて1泊2日の合宿を始め、4年間にわたって東北の生徒と顧問を鍛えていただきました。

この合宿の名物といえば、夜の練習です。「その話のどこがニュースなのか」「その話を聞かされてどんな意味があるのか」「(代表に)選ばれなかった全国の3,000人の生徒がこれで納得するのか」などと、例年、参加した生徒たちは、徹底的に練習を行います。しかし、今年は大会二日目の発表を録音して全国大会に提出することにしていましたので、そこまではやらない方向で打ち合わせをしていました。ところが、(すいません。逆接の連続でアナウンス原稿としては失格ですね)今年も夕食後から朝食の時間まで(6時半から7時まで)、宿舎では生徒たちの練習する声が途切れることはありませんでした。
今年は大きな収穫が二つありました。一つめは、あらためてライブの良さを実感したことです。目の前の人に向かってリアルタイムで話すことの迫力を、全員が目の当たりにしました。もう一つは、生徒同士でアドバイスしあう加速圧力です。一人の練習よりも確かな成長が実感されます。帰りのバスの中まで、それはずっと続きました。
東北の生徒は、たとえたった一人の代表だとしても、全国大会の会場で一人ぼっちにはなりません。そして、ひとりぼっちの生徒を放ってはおかないでしょう。


  東日本大震災後、被害の大きかった地域では県大会を予定していた会場が使用できなくなるなど、大会の実施自体を検討しなくてはならなくなりました。そうした状況のなか、岩手県大会では、高校生たちの視点で『いま』と真摯に向き合い作品制作に励んでくれた様子がうかがえ、運営を支えてくださっている先生方のおかげさまで、今年は過去最高の参加者数となりました。いよいよ全国大会まで残りわずかとなりました。東京は毎日暑い日が続いています。体調を万全に整えて、全国大会の会場でお待ちしております。
 
(2011年7月)

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