津波避難タワーとは、被害が想定される地域で、命を守るための「緊急避難場所」として活用される施設のことです。
東日本大震災後に必要性が改めて注目され、その数は増えており、今では、全国に避難タワー約500基。
そのうち1/5は、南海トラフ巨大地震に備える高知県にあります。
中には自治体の判断で、地域住民や観光客に慣れ親しんでもらうため、普段からカギをかけず開放しているものもあります。しかし、実際にはのぼったことがなく、必要性を深く知らない人も少なくありません。
そこで、避難タワーや一時避難の大切さを知ってもらいたいという思いから11月5日(津波防災の日)を中心に、香南市の「ヤ・シィパーク」にある避難タワーをライトアップするイベントを企画しました。
このイベントに協力していただいたのは地元香南市の夜須小学校と赤岡小学校の子どもたち。
名付けて「津波避難タワーを多くの人に知ってもらおう プロジェクト」として地元の海辺に落ちていたゴミや漂着物を拾い、使用済みのペットボトルと組み合わせて「いざというときに守りたいモノや人」を想像し、ライトを手作りしてもらいました。
その光った様子はこちら!
時間によって見え方も異なるので様々な楽しみ方ができます。
タワー全体のライトアップの様子はこちら!
みんなの手作りライトは3階部分を灯しています。
また、1階~2階部分の柱は津波の高さをイメージした色に変化するときも…!
訪れた人たちは、階段側からのぼってみたり、スロープからのぼってみたり…
いろんな避難ルートを試していました。
また、身近なもので作ることができる防災グッズの一つ「ペットボトル照明」づくりの体験も!
「水を入れるだけでこんなに光るとは…」「何色だとより目立つ光になるかな?」
来場された皆さんは、異なる形のペットボトルから放たれる光の大きさを見比べてみたり、絵やメッセージを書いた“マイボトル”と一緒に写真撮影したりと、楽しんでいた様子でした。
5日には、点灯式を兼ねた、スペシャルトークイベントを開催!
来春の連続テレビ小説「らんまん」に出演予定の俳優・中村里帆さんや高知在住のお笑いコンビのツーライスさん、当イベントを監修していただいた、高知大学の大槻知史教授にお越しいただき、クイズを交え、楽しく「防災・減災」を学びました。
ゲストの中村里帆さんにもペットボトル照明を作ってもらいました。
「『らんまん』見てね♪」とメッセージもいただきました!
このトークイベントの模様は
12月16日(金)「とさ金」午後7時30分~(総合・高知県域)放送予定で、
12月19日(月)午後~12月30日(金)午後7時57分まではNHKプラスでも配信される予定です。ぜひご覧ください。
また、これを機に、NHK高知放送局では、津波避難施設にのぼって、気づきや感想を写真とともに投稿していただく「津波避難タワーMAPをみんなでつくろう!」サイトを立ち上げました。
津波避難タワーマップをみんなでつくろう!|NHK高知 開局90年 - NHK高知放送局
皆様の近くで、開放されているタワーがありましたら、
ぜひこの機会に足を運んでみてください。