イベント探訪ブログ N:KIKOU

【えぬきこう】
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「防災」×「小説」のイベント!?
釧路市で"防災小説"を取り上げたイベントを開催しました!

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1993年に発生した釧路沖地震の恐ろしさや被害などを風化させず、未来の災害に備えることを目的としたイベント「防災ワンデー 釧路防災講演会2020」。
「防災小説で考える巨大地震」をテーマにNHK釧路放送局などが主催し、1月12日(日)に釧路市観光国際交流センターで開催しました。


「防災小説」とは、ある特定の日時や気候等の条件を定め、その条件の下で災害が発生したことを想定して、小説を書いてみるという取り組みです。「小説の最後は必ず希望をもって終える」というルールで、ひとりひとりがまだ起きていない未来の災害を起きたことかのように自分の物語として綴ります。

イベント前半は、慶應義塾大学環境情報学部の大木聖子准教授に「防災小説」を活用した教育への取り組みをご紹介いただきました。

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「防災小説」について説明する大木聖子准教授

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続いて防災小説の発表です。
今回は、「2020年1月14日(火)午後7時34分 北海道釧路沖 海底下でマグニチュード8.4の地震が発生した」という条件の下で、大学生が事前に執筆した防災小説を朗読しました。

朗読を披露していただいた後、防災小説を執筆した大学生にお話をお聞きしました。

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「自分の住んでいる地域でもし地震が起きた場合、避難所はどこか、身の回りの何が危険か等を想像してみるきっかけになった。」
「自身の書いた防災小説のなかで一度被災することによって、今の日常がいかに幸せかということに気づくことができた。」
といった思いを話してくださいました。


イベント後半では、落語を切り口に防災を意識してもらう「防災落語」も上演。社会テーマを盛り込んだ防災落語などを開拓し、国内外で活躍する落語家の三遊亭京楽さんに披露していただきました。

20200127_5.jpg演目は、釧路市の大学生が執筆した防災小説を原作に、このイベントのために新たに創作した防災落語「カップラーメンのある日常」と、阪神淡路大震災当日を描いた京楽さんのオリジナル防災落語「天使の産声」です。

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防災小説から生まれた防災落語で、たっぷり笑いつつ、しっかり防災について考える機会になりました。

「防災と小説」、「防災と落語」、意外なものと防災を組み合わせてお届けした今回のイベント。
その様子も交えた防災番組「ラジオBOSAI噺」は、現在らじる★らじるの聴き逃しサービスでお聴きいただけます。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/

ぜひ、「ラジオBOSAI噺」を聴いて、楽しみながら防災について考えてみてください!