ＮＨＫ高松放送局では、今年開館３０周年を迎える丸亀市猪熊弦一郎現代美術館とともに、
「ＮＨＫ かがわ絵顔プロジェクト」を実施しました。

新型コロナウイルスにより世界中の人々の生活が一変し、これまでの当たり前が大きく揺らぐ
この時代。
そんなコロナ禍の中で、一人ひとりが一体どんな思いを抱えて今を生きているのでしょうか。
その思いを見つめるべく、猪熊氏が妻を亡くした心をいやすべく描き続けた「顔」をテーマに、絵とそのエピソードを募集するイベントを企画しました。

集まったのは、子どもから大人まで幅広い年代の方が、それぞれの思いをこめて描いた
約２０００点の作品。
大好きな人をこれからも大切にしたい。遠い場所にいて会えない友人にはやく会いたい。亡くなってしまった人やペットに会いたい。マスクにおおわれた自分の素顔をもっと知ってほしい。コロナ禍を越えた未来にこんなことがしたい。自分の絵を見てみんなに笑顔になってほしい…。
そんな思いのこもった作品をさまざまな形で展開しました。

まず、全作品の展示。高松会場は８月７日（土）～２２日（日）、丸亀会場は８月１２日（木）～１５日（日）の期間で、合計８会場での展示を行いました。
（高松会場は、道の駅源平の里むれのみ１６日（月）に終了。）

そして、一部の作品とそのエピソードを紹介する特別映像の上映。８月１３日（金）～１５日（日）に美術館前にある「創造の広場」という壁画に映像を投影しました。寄せられた「絵顔」と猪熊作品の競演が丸亀の夜を彩りました。

さらに、８月１５日（日）には、Ｅテレ「びじゅチューン！」で大人気の井上涼さんをゲストに迎えたスペシャルステージも開催。寄せられた「絵顔」の中から井上さんがセレクトした作品の気になるポイントを解説するとともに、お絵かきコーナーや、井上さんによる歌のライブも！

ご来場いただいたお客さまからは「コロナで不安な毎日にほっとするイベントだった」
「今の子どもたちの思いを知ることができた」というお声をいただきました。
全作品は２０２２年３月末までNHK高松放送局のホームページでも公開しています。
ぜひご覧ください。

あなたの心に浮かぶのは、誰の、どんな顔ですか？