イベント探訪ブログ N:KIKOU

【えぬきこう】
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音楽舞台「偶然の出会いのように」

「一枚の絵画との偶然の出会い。
それがあなたを変えることもあるし、あなたを支えることもある。」
(劇中のセリフより)

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2019年9月27日から29日に、横浜市にあるKAAT神奈川芸術劇場で、音楽舞台「偶然の出会いのように」〜ダリ、マグリット、エルンストの迷宮美術館〜を開催しました。

この舞台は、横浜市などが3年に1度開催している「横浜音祭り2019」の開催と、横浜美術館開館30周年を記念して、NHK横浜放送局とKAAT神奈川芸術劇場、横浜アーツフェスティバル実行委員会、横浜美術館が主催した横浜発のオリジナルのダンス・ミュージカルです。

20191106_2.jpgこの舞台にはたくさんの絵画作品が登場します。横浜美術館が所蔵するダリやマグリット、エルンストなどのシュルレアリスム作品を、NHKが事前に4Kカメラで撮影し、映像とダンスそしてバンド演奏で表現しました。
その世界観を作ってくれたのは演出家の新井健太さんと脚本家のオノマリコさん、そして楽曲を担当したシナリオアートの皆さんです。オノマリコさんの描き出す夢と現実が交錯する物語に、シナリオアートの皆さんによる芸術性と心に届く音楽の数々、そして新井さんによる繊細で情緒豊かな振付と演出でシュルレアリスム作品の世界観を見事に舞台化しました。

20191106_3.jpg20191106_4.jpg主演の「私」役にはAKB48のチーム8で神奈川県代表を務める小田えりなさん、相手の「紳士」役には同じく神奈川県出身の俳優・伊藤裕一さんが出演し、さらには国内トップクラスのダンサー16人がシュルレアリスムの世界を迫力の演技とパフォーマンスで表現しました。

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物語では、主人公の「私」が不思議な美術館で一人の紳士に出会い、一緒に絵の世界を旅することで、絵の見方や物事の考え方が変わっていくことを感じていきます。

この舞台をご覧いただいたことで、お近くの美術館に足を運ぶきっかけになることができましたら嬉しいです。

「あなたは確かに強い人ではないかもしれません。ですが、美術館や美術作品は、強い人のためだけにあるわけではありません。私たちは、弱くて、迷いやすくて、一歩を踏み出すことにためらいがちなあなたのような人の人生にも、関わりたいと思っています。」
(劇中のセリフより)

今回の舞台の模様は、11月11日(月)午前3時(10日深夜)NHKBSプレミアムで放送します。
ぜひご覧ください。

NHK横浜放送局 音楽舞台「偶然の出会いのように」公式サイトはこちら

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