東日本大震災などの被災地の皆さんに元気と笑顔を届ける「ＮＨＫ公開復興サポート　明日へ」。今回は、津波で大きな被害を受けた福島県相馬市へやってきました。（過去の様子はこちら→名取市／大槌町）
当日は、１６,０００人を超えるお客様にお越しいただきました。ご来場ありがとうございました！

そして、このＮ紀行では、たくさんあるコンテンツから、連続テレビ小説「なつぞら」トークショーをリポートします。
ゲストとして山田天陽役の吉沢亮さん、「なつぞら」の統括・磯智明チーフプロデューサー、聞き手に安藤結衣アナウンサーが登場！
ステージから「天陽くんだよ～」と吉沢さんがお客さんに向けて手を振ってくださる場面も！
客席からは歓声があがりました。

「なつぞら」の舞台は北海道と東京。なぜ、福島県相馬市へ……？
実は、「なつぞら」の舞台となった十勝地方にある大樹町・豊頃町と相馬市は姉妹都市なんです！
どちらの町も十勝の開拓の始まりの場所として有名で、磯ＣＰによると「草刈正雄さん演じる柴田泰樹の名前も大樹町をヒントに考えました」とのこと。
いろんな縁があって、今回のイベントが実現しました。

２５００人の中から、オーディションで天陽役を射止めた吉沢さん。
当時の様子を聞きました。


吉沢さん
「最終審査はとても緊張しました。オーディションが終わって時間がたってから連絡をもらったので、その間気が気ではなかったです。」

磯ＣＰ
「オーディションの中で、シャイな役も２枚目の役も演出側からの色々なオファーにクレバーに対応をしてくださった。複雑な役柄である天陽を是非演じてもらいたいと思いました。」


オーディションの時には、今ドラマに登場している人物の原型になる役がいくつかあったそうなのですが、その中でも吉沢さんが一番演じたいと思っていたのが、天陽の役だったそう。
安藤アナウンサーから「ヒロインの相手役ですが、プレッシャーは？」と聞かれると「プレッシャーもありますが、現場がとても温かい雰囲気なのでこの中なら大丈夫だな、と思って取り組んでいます」とにこやかにお話されていました。

そして、磯ＣＰが選んだ天陽くん名場面を見ながら、役作りや撮影時の様子を振り返っていただきました。
ピックアップされたのは、こんなシーンです。

・第１４回：なつと二人でお互いの似顔絵を描くシーン
・第３３回・３４回：なつが一緒に映画を見に行くシーン／「だったら行くなよ」
・第３５回：照男とのスキー対決
・第３８回：なつ「アニメーターになりたい」
・第４３回：なつの送別会
・第６０回：照男のプロポーズをアシストするシーン
・第６０回：なつとの別れの涙


磯ＣＰも「反響が大きかった」という「だったら行くなよ」のシーンについては…


吉沢さん
「『だったら行くなよ』のシーンは、なっちゃんを好きな気持ちと、なっちゃんの夢を応援したい気持ちの間で、天陽が悩んでいたと思うんです。その中で迎えたスキー対決では、自分ではどうするべきなのか結論が出せないから、もうこの対決に委ねて決めてもらおうというつもりだったんじゃないかな、と。難しいですよね。照男に負けたら告白する、勝ったら諦める…。普通は逆ですよね。スキー対決の最後、天陽が照男を追い上げて食らいついていくシーンは、なっちゃんの夢を応援する気持ちが最終的に勝った、ということなんだと思います。」

そして、送別会での告白については…


吉沢さん
「脚本を読んで、本当にびっくりしました。その前にあった雪のシーンで、なっちゃんとは好きを超えて繋がっているんだということを、告白とは違う形で伝えていた、と思っていたので（笑）。どう演じたらいいのかを監督とも話し合い、なっちゃんにちゃんと言葉で気持ちを伝えることに意味があるんじゃないか、ということで腑に落ちました。恋愛の感情もあるけど、人として好きだ、という側面も、もちろんありますしね。」

磯ＣＰ
「このシーンは、天陽のいままでの重々しい『好き』とは全く違って、明るい感じで言ったのが印象的でした。僕も、どういう風に言うのかな、もしかしてカットしてもいいかな、と思いましたが、実際に吉沢さんの芝居を見て驚かされたシーンでした。」

そのほかにも、いろいろなお話を伺って、あっという間の１時間！
最後には、吉沢さん、会場のみなさんが一緒にピースのポーズで集合写真です。

まだ、北海道でのロケも残っているとのことで、これからの「なつぞら」、そして天陽くんから目が離せません！詳しくは連続テレビ小説「なつぞら」番組ホームページで！

また、今回、相馬市で行われた復興サポートの様子ですが、放送でもお届けする予定です。
放送予定はこちらから。
相馬市の今を伝えます。是非、ご覧ください！