2月13日(日)放送
ずっと、こころ、重ねて 〜震災遺児 16年目の約束〜
写真・左:震災で父親を亡くした川口和徳さん
写真・右:生まれ育った神戸の街を眺める川口夫婦
写真・左:同級生に震災の話を聞く川口和徳さん
写真・右:川口和徳さん・綾香さん 長女・日向(ひなた)ちゃん 長男・結友(ゆうと)くん
 

2007年6月、「パパ、ママ、会いたい」、病院の廊下に一人の女性の叫び声が響きわたった。震災で親を亡くした遺児どうしの夫婦、川口和徳さん、綾香さんの長女・日向(ひなた)ちゃんがこの世に生まれた時のことだった。深い心の傷を抱えた二人が、それを乗り越え、新たな人生を歩みだそうとする瞬間をカメラは記録した。(NHKスペシャル「にっぽん 家族の肖像」)
川口和徳さんは震災当時小学6年、県の職員であった父親を亡くした。妻の綾香さんも同じ神戸市東灘区で被災、自宅が全壊、両親を一瞬にして亡くした。今、川口さんはもう一度、震災というものに向き合おうとしている。同級生たちを訪ね歩き、震災の記憶、そして震災がその後の人生にどう影響を与えたのか、一人一人と語り合い、自らビデオカメラで撮影し、記録しようというのだ。震災で失ったかけがえのない家族、その家族をつくり父親として夫として生きていくためにも、人生を大きく変えた“震災”を見つめ直したいと川口さんは考えている。震災に向き合うことは、川口さんにとって同じ震災遺児である妻・綾香さんと夫婦のあり方を見つめ直すことでもあった。
2011年1月17日、16年目の震災の日を川口和徳さん、綾香さんはどう迎えるのか。新たな家族をつくりあげようと模索する川口さん夫婦の日々を見つめる。

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