10月24日(日)放送
シンドラーとユダヤ人 〜ホロコーストの時代とその後〜
写真:シンドラーの助けでホロコーストを生きのびたダビッド・レイソンさん(右)とアビバ・レイソンさん(左)の兄妹。
写真:がんで入院したダビッドさん。病床で、これまで誰にも言わなかった壮絶な体験を語る。
 

写真:オスカー・シンドラー

「ユダヤ人を救った男」として知られる実業家、オスカー・シンドラー。そのシンドラーが残したトランクが見つかった。トランクの中には、戦争中、シンドラーが作成した書類と手紙。そして戦後、シンドラーが救ったユダヤ人(「シンドラー・ユーデン」)たちと交わした手紙と写真が詰まっていた。
シンドラーが救ったユダヤ人たちは、戦後安住の地を求めてイスラエルやアメリカへと渡っていった。一方シンドラーは戦後、アルゼンチンへ渡り事業を起こすも失敗。ドイツに帰国するが、立ち上げた会社は倒産。そんなシンドラーに、かつてシンドラーが救ったユダヤ人たちは援助を申し出、シンドラーの生活を救った。彼らはシンドラーを何度もイスラエルやアメリカに招いた。戦後、ドイツで失意の日々を送るシンドラー。しかしユダヤ人たちにとってシンドラーはいつまでも英雄だった。
番組では、発見された資料や新証言をもとに、シンドラーによるユダヤ人たちの救出劇の知られざる舞台裏と、戦後のシンドラーとユダヤ人たちの交流を描く。それぞれが歩んだ激動の人生の軌跡をたどりながら、今も消えない戦争の傷跡の深さ、そしてそれを越えようとする人々の絆(きずな)を見つめる。

Copyright (C) NHK(Japan Broadcasting Corporation) , ALL rights reserved. 無断転載・転用を禁じます。