6月28日(日)放送
シリーズ 日本と朝鮮半島2000年 第3回 仏教伝来 第3回 仏教伝来〜渡来人がもたらした飛鳥文化〜

写真・左:「百済の微笑み」と呼ばれる石仏
写真・中央:復元された百済「弥勒寺」の石塔
写真・右:百済の「定林寺」

写真・左:王興寺から出土した舎利器(リポーター女優:笛木優子)
写真・中央:百済「王興寺」の復元CG
写真・右:百済では聖王像(日本書紀では聖明王)、仏教を倭国に伝えたとされる

 

いま日韓の歴史研究者たちが熱い視線をおくる発掘現場がある。韓国南西部、百済の古都プヨ(扶余)にある6世紀の王興寺跡だ。2007年10月、この発掘現場から1430年前の金・銀・青銅の舎利容器が入れ子状で発見された。舎利容器に刻まれた文字から、王興寺は百済王の発願で577年2月に創建されたことが判明。

「日本書紀」によると、同じ年の11月に百済から造仏工や造寺工が日本に送られたとされる。一方、日本最古の寺院、飛鳥寺(別名・法興寺)は588年に百済から仏舎利が届いて造営を開始した。今回の発掘で出土品や伽藍(がらん) の配置などから二つの寺を結ぶ深い繋(つな)がりが浮き彫りになり、百済と倭国の仏教交流の全容が明かになろうとしている。

また、飛鳥寺のある奈良県明日香村で、昨年の春、渡来系豪族の古墳や寺跡の発掘調査が行われた。国内最大級の巨大な石室、氏寺跡から出土した仏像の一部などから、ヤマト王権における渡来人の役割と仏教との関(かか)わりが改めて注目を浴びている。

最新の研究成果をもとに朝鮮半島と日本の仏教外交、さらに古代国家形成を支えた渡来人の姿に迫る。

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