8月24日(日)放送
シリーズBC級戦犯(2)“罪”に向きあう時

写真左:橋本和正さん(処刑された叔父の墓参り)
写真中:右端:飯田進さん  右から二人め:イ・ハンネさん
写真右:飯田進さん

 

5700人が裁かれ934人が処刑されたBC級戦犯裁判。これまでBC級戦犯については、勝者による不当な裁判という文脈が強調されてきた。しかし、それは、半分の真実でしかない。BC級戦犯裁判とは、被害者性と加害者性がねじれながら混在する、日本人の戦争体験そのものである。

元戦犯や遺族の中には、今日なお、戦犯裁判の意味を問い続けている者がいる。

ニューギニアで、敵ゲリラの殺害などに関与したとされ20年の有期刑を受けた飯田進さんは、獄中で自らの戦場体験を見つめ、そこから、戦前・戦後の日本の矛盾を訴え続けてきた。橋本和正さんの叔父は、マレー半島で華僑虐殺を指揮したとされ処刑された。橋本さんは、今、叔父の裁判資料を読み、事実に正面から向き合おうとしている。

BC級戦犯裁判では、何がどう裁かれたのか。今、何を問い掛けるのか。元BC級戦犯と、その遺族たちの声から考えてゆく。

Copyright (C) NHK(Japan Broadcasting Corporation) , ALL rights reserved. 無断転載・転用を禁じます。