4月20日(日)放送
痛みが美に変わる時〜画家・松井冬子の世界〜

写真左:画家・松井冬子さん
写真右:創作中の松井冬子さん

画家、松井冬子(34)。彼女は、昨年女性で東京芸術大学史上初の日本画専攻の博士号を取得、日本画壇のホープと目されている。

彼女の作品には、傷んだ皮膚や内臓、幽霊などが描かれ、一見グロテスクな絵画とも見られる。しかし、その作品が今、美術界内外で注目を集めている。彼女は、死に対する現実感の希薄化、喪失化が現代社会の大きな問題であると捉えている。

番組では、気鋭の画家・松井冬子の創作現場に初めて密着取材を敢行、なぜ彼女は見るものに「痛み」を感じさせる作品を描くのか、なぜ彼女の作品が「美」として強い訴求力を持ち、支持されるのか、「痛みが美」へと変貌する秘密を探る。また、松井の作品に強い関心を抱く社会学者の上野千鶴子、美術史家の山下裕二、美術解剖学の布施英利との対論を通じて、日本画の伝統を受け継ぎながら現代美術として自己の内面を表現し続ける松井冬子の魅力と、彼女が追及する「美」の本質に多角的に迫って行く。

出演:松井冬子(画家)、上野千鶴子(東京大学大学院社会学部教授)、山下裕二(明治学院大学文学部教授)、布施英利(東京芸術大学准教授)
語り:吉行和子(女優)

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