親と子、上司と部下、先生と生徒、そうした「タテ」の人間関係に、今、多くの人が悩んでいる・・・。この問題を考える重要なキーワードが「叱る」という行為だ。現代社会では、叱ることも叱られることも苦手になり、そして敬遠されている。 教育再生が盛んに言われる中、「叱る」ことは必要なのか、不要なのか…、 議論はつきないが、「タテ」 の人間関係への恐怖感や不慣れさが、家庭内、学校、 そして職場にも大きな影を落としている。
ここ数年、未成年者による家族の殺害や傷害事件が頻発しているが、その中には「叱られた」ことが引き金になったものが多く含まれているという。小中学校では、教師が厳しく指導できない「なれ合い学級」が、学級崩壊の大きな原因になっていると指摘されている。また、企業では部下の指導方法に悩んだ上司が“うつ”になったり、嫌がらせに走ったりして問題化するケースが頻発している。
番組では、「叱る」ことに苦悩する人々の声を集める一方、学校や企業で「指導」に成果を上げている最新の対策法を紹介しながら、スタジオに多彩な論客を招いてトークを展開。「叱る」意味を考えることで、現代の人間関係の奥底に迫っていく。
<ナビゲーター>
江川達也 (漫画家)
<スタジオゲスト>
正高信男 (京都大学霊長類研究所教授)
石黒彩 (タレント、3児の子育て真っ最中)
城繁幸 (人事コンサルティング会社代表、
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」著者)
親野智可等 (教育評論家 元小学校教師)
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