1月20日(土)放送
KOBE 巨大災害の時代を生きる

写真:神戸の復興を視察するニューオリンズのトーマス・オリバー市会議長(左)

10月、神戸に去年の巨大ハリケーンで甚大な被害を受けたニューオーリンズから市の復興担当者などが視察に訪れた。大震災から12年、“奇跡の復興”と称される神戸に学ぼうというものである。相次ぐ地震・津波被害に襲われたインドネシアでは「大震災100の教訓」が翻訳され復興のバイブルとして使われている。阪神大震災以降も世界各地を襲う巨大災害、苦闘を続ける被災地の人々にとってKOBEは大きな希望の灯となっている。

“奇跡の復興”を支えたのは時に対立しながらも、格闘を続けた“行政”と“市民”のパワーだった。大量の仮設住宅、公営復興住宅の建設に異例のスピードで取り組んだ神戸市。自分たちで“まちづくり協議会”を立ち上げ、コミュニティの再生に取り組んだ市民たち。“ボランティア文化”という言葉も生まれ、市民パワーは日本社会そのものを変える力となった。

震災から12年、神戸の役割は体験の“検証”から“継承”へと大きく変わりつつある。番組は神戸、ニューオーリンズ、インドネシアの復興への取り組みを VTRで紹介、スタジオでの専門家、識者のトークを交え、巨大災害の時代をどう生きるのか、KOBEが世界に発信し続けるメッセージを伝える。

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