12月30日(土)放送
2006年夏 戦場からの報告 〜レバノン・パレスチナ〜

写真左:イスラエル軍の空爆によって廃墟となった街で「ヒズボラ」のポスターを手に叫ぶ婦人
写真右:イスラエル軍のクラスター爆弾で負傷した少女(12才)

今年7月に勃発したレバノン紛争。多くの民間人が犠牲となったレバノン南部の戦場でビデオカメラを回し続けた人々がいる。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVIA)のメンバーたちだ。

綿井健陽さんは「狙撃手が空から人々を銃殺するような」空爆の惨状をカメラでとらえている。古居みずえさんは、空爆されたカナの村を女性の視点で記録した。大量のクラスター爆弾に傷ついた子どもたちや遺棄された多くの地雷。停戦後も深い傷跡が残されていた。

一方、イスラエルでは、当初戦争を圧倒的に支持した国民が、戦術的失敗に批判を強め、政府への支持は急落している。長年、パレスチナ・ガザ地区を取材してきた土井敏邦さんはイスラエル国民の意識を追った。

なぜ大規模な空爆が行われたのか。そして、中東は今後どうなるのか。2006年世界が最も注目した地域を3人のビデオジャーナリストの記録をもとに見つめる。そして識者の解説も交えながら、中東和平に何が必要なのかを考えていく。

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