『孫たちへの証言』は大阪の出版社が、毎年夏、1冊ずつ発行してきた戦争体験の証言集である。今年で19冊目を数えるが、その質の高さと持続性で高い評価を得ている。
ここ数年、この証言集の投稿に顕著な変化がある。当事者からの投稿が減る一方で、肉親の戦争体験について記す、孫の世代からの投稿が混ざり始めているのだ。
祖父が残した『自分は畳の上では死ねない』という言葉の意味を知りたくて祖父の戦場体験を調べ続けている者、戦時中の若者の心理を知ろうと祖父との対話から論文を書いた者……。
戦後61年、戦争体験の継承は“どうバトンを渡すか”から、“どうバトンを受け取るか”という問題に移りつつある。
番組では『孫たちへの証言』への投稿を手がかりに、祖父の戦争を知り、その意味を考えてゆこうとしている人々を取材してゆく。身近な肉親の戦争体験を受け継ごうとしている人々の姿を通して、戦争の歴史を知り、普遍化していくために何が必要なのかを考えていく。
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