5月13日(土)放送予定
シリーズ・アジアと明治日本 第2回 アジア留学生が見た日本
写真=ベトナム独立をめざした運動家 ファン・ボイ・チャウ

 明治時代後期、急速な近代化を成し遂げた日本は、欧米列強の侵略にあえぐアジアの希望の星となった。
 「わが国の改革は日本を手本とすればすべて足りる」(明治31年 中国人官僚 康有為)
 しかしわずか10年後・・・
 「日本は今やアジア諸国の公敵である」(明治41年 中国人 劉師培)
 欧米列強の仲間入りを目指した日本はアジアからの尊敬を失い、孤独に向かって走り出してゆく。10年の間に何が変わり、日本は何を失ったのか?
 番組では日清戦争で列強の仲間入りをし、日露戦争の勝利によってアジア分割に加わってゆく日本の変化を、中国から日本に期待してやってきた留学生たちの残した言葉とフランス植民地ベトナムから日本に救いを求めてやってきた独立運動家ファン・ボイ・チャウの行動をたどることで浮き彫りにする。さらに、これを素材に、現在日本にいる中国人やベトナム人、韓国人の留学生たちとの対話をおこない、日本とアジアの関係を考えていく。

出演:
姜尚中(政治学者 東京大学大学院教授)
中国、韓国、ベトナムからの留学生(全員 大学院で政治学、経済学などを学んでいる)

 
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