ＮＨＫスペシャル「新シルクロード」シリーズのメインテーマ、サブテーマ、挿入音楽など40をこえる曲は、世界的なチェリスト、ヨーヨー・マと若手音楽家集団、シルクロード・アンサンブルによって作曲、演奏された。 　 ヨーヨー・マは、テロリズムの嵐が吹き荒れる今世紀において、古代の交易路シルクロードは「相互理解」のツールとしての意味を持つ、との信念をもとに2年の歳月をかけて世界23カ国から60人あまりの音楽家を集めシルクロード・アンサンブルを設立した。 　2004年9月、ヨーヨー・マはアメリカ・タングルウッドにアンサンブルのメンバーを集め、議論が始まった。「異なる文化的背景の中で育った人々は本当に相互理解を深めることができるのか」「21世紀に、音楽家は人類の平和にどのように貢献できるのか」――― 　こうして、西洋楽器とシルクロードの民族楽器をアンサンブルさせた、東西文化を融合する21世紀的な音楽が作りあげられていった。 　番組は、ヨーヨー・マとアンサンブルのメンバーたちの対話を軸に進む。ＮＨＫスペシャル「新シルクロード」の音楽やシルクロードの風景が随所に挿入されていく90分である。 （２００５年５月７日に放送した番組の再放送です）