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定時制高校教諭の水谷修48歳。シンナー、覚せい剤などの薬物汚染から若者たちを救い続け、年間300本以上も講演を行って薬物の恐ろしさを訴えている。
今、日本では薬物汚染が急速に広がっている。低年齢化も進んでいる。授業のない午前中や休日には全国の中学・高校や自治体などを回り、声を振りしぼる。薬物で命を落としていった教え子のこと、今も苦しむ若者たちのことを涙ながらに2時間語る。会場は静まりかえり、聴衆たちも涙に包まれる。
講演が終わると繁華街を巡回し、グレている若者たちに声をかける。「困ったら連絡しろ」と自宅の電話番号を渡す。「夜回り先生」・・・・いつしか彼はそう呼ばれるようになった。帰宅すると深夜3時まで電話は鳴り続ける。全国の薬物依存の若者が水谷にSOSを訴えてくるのだ。最近はリストカットを続ける子供たちが救いを求めてくる。
個人のホームページにも若者からの書き込みは絶えない。その1つ1つに返信し、異常を感じたらすぐに連絡をとる。まずは子どもに寄り添うこと。そして「生きるって、いいもんだ」と少しでも感じさせること・・・。それが水谷の信念だ。
番組では、薬物やリストカットに苦しむ子どもたちを絶対に見放さず、正面から向き合い続ける水谷の生き様を「魂のメッセージ」である講演を軸にじっくり見つめる
インタビュアー:江川紹子(ジャーナリスト)
(2004年9月4日に放送した番組の再放送です) |
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