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銀行に勤務するかたわら音楽活動を始め、「シクラメンのかほり」「夢芝居」「愛燦燦」など多数のヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの小椋佳さん。49歳の時、「作る」ことで生きていることを実感したいと銀行を退社。年に50曲のペースで歌を作り続けてきた。小椋さんが生み出す歌は、時代の心情を描き出し人々の共感を呼んできた。
しかし、小椋さんは順調な人生を歩んだわけではなかった。今から16年前、当時中学2年生だった次男の宏司さんが脳梗塞で倒れたのだ。右半身が完全に麻痺、意識不明の状態での必死の看護にあたった。そして小椋さんがまくらもとで歌った歌「あなたが美しいのは」に宏司さんが反応した…。その宏司さんも今年、さつま琵琶の職人として独立を果たした。
2年前、小椋さんにも胃がんが発見された。
7時間にも及ぶ大手術で胃の4分の3を切除。再起も危ういと言われたが、みごと復活した。
小椋さんは、この秋、全国70か所のコンサートツアーをスタートさせる。還暦を新たな出発の区切りにしたいと考えたからだ。
限りある命の時間を「美しく生きる」ことが今の小椋さんの願いである。
番組では、コンサートを控えた小椋さんの日々を追いつつ、歌とともに、その人生を振り返る。さらに「美しく生きる」とは、どういうことなのかを探ってゆく。 |
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