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医療防護服を着用する
WHOスタッフ |
SARSウイルス |
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爆発的な感染拡大で世界をしんかんさせた新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)。世界保健機関(WHO)は今年3月、この新しい感染症の存在をいち早く世界に警告し、情報公開を渋る中国政府と粘り強く交渉しながら精力的に対策に当たってきた。その先頭に立ち続けてきた日本人がいる。
WHOにおけるSARS対策の中心となった西太平洋地域事務局(WPRO、マニラ)。WPROには、アジアにおけるSARSについての最新の情報が常時飛び込み、検討や対策のための意志決定がなされている。そこで陣頭指揮を執っているのが、二人の日本人医師だ。事務局長の尾身茂さん(53)と、SARS対策特別チームの責任者、押谷仁さん(44)。二人はSARSの発生以来、次々と発生する問題と格闘しながら困難な決断を重ねてきた。SARSの存在はどのようにして察知されたのか。対策実施への壁は何だったのか。そして、WHO初の「渡航延期勧告」には、どのようにして踏み切ったのか。
番組では、尾身さんと押谷さんへのインタビューを軸に、WPROがSARSと闘う日々を見つめながら、わたしたちは新興感染症とどう向き合っていけばいいのかを考える。 |
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