2015年3月14日(土)
【再放送】2015年3月21日(土)午前0時00分
※金曜日深夜    

冷戦終結 首脳たちの交渉
~ゴルバチョフが語る舞台裏~

世界を巻き込む東西対立を引き起こしたウクライナ危機から1年。ことし2月には、ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナの4か国首脳が集まり、ウクライナ東部での停戦合意が結ばれた。しかし、その後も親ロシア派とウクライナ政府の衝突が起きるなど、予断を許さない状況が続いている。
この危機が起きる前に、ロシア・プーチン大統領とアメリカ・オバマ大統領に警告の手紙を出した人物がいた。元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフである。両首脳に、ウクライナに平和が戻るように断固とした行動を求めていた。
ことし84歳のゴルバチョフをモスクワに訪ねた。「いま新たな境界線が生まれていることを私は懸念している。私たちが歩んできた道、それは壁をなくすことだったはずだ」
ゴルバチョフは、東西の首脳たちが交渉によって冷戦を終結へと導いた時代を、いまこそ見つめ直してほしいと語る。
米ソの止まらない軍拡競争で核戦争の危機が世界をおおう中、米ソ首脳はどのように核軍縮の交渉を進めたのか。冷戦の対立の最前線だった東西ドイツ、その再統一をどのように実現させたのか。数々の危機を打開した生々しい交渉のやりとりが、ゴルバチョフをはじめ当時の政府高官たちの証言から明かされる。
さらに、米ソのある会談の発言記録から、いまのウクライナ危機にもつながる東西の禍根も浮かび上がった。
冷戦の対立を終わらせた首脳たちの交渉。その舞台裏に迫りながら、21世紀の危機打開の手がかりを探る。

語り:濱中博久
(内容59分)

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