2014年11月22日(土)
【再放送】2014年11月29日(土)午前0時00分
※金曜日深夜    

復興まちづくり 4年目の日々
~岩手 陸前高田~

今、3年半前の東日本大震災で壊滅的な被害をうけた岩手県陸前高田市で、総事業費1600億円を超える、被災地最大の復興事業が本格的に動きはじめている。全長3キロのベルトコンベヤーで土砂を運びだし、最大12メートルの土を盛り、その上に新たな町が築かれようとしている。
陸前高田が目指す新たな町は、災害に強いことに加えて、子や孫の世代も安心してくらせる、持続可能な町。そのためのカギとされているのが、町の顔となる中心市街地の復興だ。中心街を活気ある町に出来るかどうかが、陸前高田の復興の命運を握る。
しかし、今大きな課題となっているのが、その中心街を担う、町の商店主達が果たしてここに戻ってくるのかどうかという問題だ。高齢化や人口流出が進み、町の将来が見えない中、果たして商店主は戻ってくるのか?商工会はこの春アンケートをするなど、未来の町へ向けて動きはじめた。
商店主の事情はさまざまだ。町の将来を危ぶみ店の再建に二の足を踏む高齢の商店主や、店の再建資金の補助が受けられないことに悩む商店主も多い。津波への不安から高台に住居や店を構えようとする人々も現れ始めている。さらに、この夏には大型ショッピングセンターが先行して郊外にオープン。中心街の再建を待たずしてにぎわいのある町が生まれている。
果たして本当にかさ上げ地の中心街に十分な商店主は戻ってくるのか。店の再建を目指す老舗菓子屋の五代目は、一人でも多くの仲間と中心街に店を出したいと声をかけて回り始めた。老舗のみそ屋の一家は、店の再建に向けて、仮設住宅でみそ造りを始めた。しかし・・・再建に立ちはだかる壁に思い悩んでいる。
番組では、震災4年目の陸前高田で生きる人々の姿を通して、イチから新たなまちをつくるという空前の試みの行方を見つめる。

(内容59分)

写真

このサイトを共有する

  •  (NHKサイトを離れます。)