NHK【ETV特集】あの舞をもういちど ~原発事故と民俗芸能~ 2014年6月7日(土)夜11時、再放送:2014年6月14日(土)午前0時00分(金曜深夜)

2014年6月7日(土)
【再放送】2014年6月14日(土)午前0時00分
※金曜日深夜    

あの舞をもういちど
~原発事故と民俗芸能~

福島の民俗芸能が存続の危機に直面しています。数百年前から受け継がれ、地域の人々を結びつけてきた祭り。ふるさとの神社に奉納してきた唄や舞。そんなかけがえのない民俗芸能の担い手である住民を、原発事故が散り散りにしてしまいました。文化庁の調査によると、原発事故が生活に大きな影響を及ぼした地域では、9割近くの民俗芸能が復活できないでいます。しかし、地域がバラバラになってしまった今こそ、自分たちのルーツともいえる唄や舞が必要なのではないか。すがる思いで民俗芸能の復活に奮闘する福島の人々を追いました。

集落の大半が津波にのまれた南相馬市・北萱浜(きたかいはま)地区。天狗(てんぐ)と獅子の闘いを描いた珍しい天狗舞は、地元の男たちが受け継いできました。男たちは鉄の結束で結ばれていましたが、原発事故後はバラバラになり、町も活気を失っていきます。去年、残されたメンバーが天狗舞を3年ぶりに復活させようと立ち上がります。しかし、人々を引き裂いた原発事故の影響は想像以上に大きいものでした。かつての絆を取り戻そうと舞の復活に挑む男たちの姿を追います。

一方、故郷に住むことができないにもかかわらず、伝統の踊りを復活させている地域もありました。浪江町(まち)請戸(うけど)地区です。住民は散り散りになりましたが、それぞれの避難先から集まっては全国各地で田植踊などを披露しています。なんと、震災後に生まれた2歳の女の子が踊り手に加わるという奇跡もおきました。しかしメンバーのなかには、故郷の神社で昔のように踊りたい、という切なる願いがありました。しかし、故郷には住むことができず、神社は津波に流されてしまっています。そこで、仮設住宅に故郷の神様を呼び込み、祭りを開催しようという計画が持ち上がりました。前代未聞の試みは、果たして成功するのでしょうか。

語り:西田敏行

(内容59分)

写真

このサイトを共有する

  •  (NHKサイトを離れます。)