2014年5月3日(土)
【再放送】2014年5月10日(土)午前0時00分
※金曜日深夜    

【アンコール】和僑(わきょう)
~アジアで見つけるボクらの生き方~
(2014年4月5日(土)放送)

日本を飛び出し、アジア各地でビジネスを起こす「和僑(わきょう)」が急増している。躍進するアジアを舞台にみずからの可能性に挑戦したいと、現地に根を下ろしアジア人として生きる若者たちだ。彼らはこれまでの日本式ビジネスを持ち込むのではなく、現地の流儀にあった戦略でビジネスを展開していく。大切なのは、その国の人たちに寄り添うこと。番組ではASEANの経済統合を控えさらなる成長が見込まれるタイと、ミャンマーに次ぐ新たなフロンティアとして注目されているカンボジアで生きる若き和僑の挑戦に迫る。

最も新しいASEAN加盟国でもあるカンボジアには、およそ1400人の日本人が暮らしている。内戦が終結した90年代以降、日本をはじめ世界各国の援助が続き、今なおボランティアに訪れる若者が後を絶たない。かつてボランティアとしてカンボジアを訪れ、その後プノンペンで働くようになった2人の日本人がいる。30名のカンボジア女性が勤務する部品工場を経営する上田聖也(うえだ・まさや)さんと、IT企業で働く小林雄(こばやし・ゆう)さんだ。上田さんは工場を経営する傍ら日本から訪れる「スタディー・ツアー」のガイドを引き受け、恵まれない子どもたちが売春婦にならざるを得なくなった状況に女子大生を引き合わせ、カンボジアの現実を自分流の方法で見せている。小林さんは学生時代、農村で教育関係のNGOに従事していた経験から、当時の教え子たちを現在の会社にリクルートし人事を担う。カンボジアの農村に就職の選択肢を増やしてあげたい、と考える小林さんの挑戦は、村人の意識を少しずつ変えてきた。

そのほか、番組ではタイ・カンボジアを舞台に、飲食店やサービス業、スポーツなどさまざまな分野で挑戦を続ける和僑に密着。新たな価値観で未来を切り開こうとする若手経営者の姿に、これからの「日本人の生き方」のヒントを探る。

(内容59分)

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