2012年10月21日(日) 夜10時
2012年10月28日(日) 午前0時50分 再放送
2013年3月31日(日) 夜10時
2013年4月6日(土) 午前0時45分 再放送

『アンコール 今よみがえる方丈記
~日本最古の災害ルポルタージュを読む~』

巨大地震と津波が東日本各地を襲った大災害。
それに続く原発事故は、日本人の誰もが、大自然の猛威の前に無力な人間の姿を見せつけられた。それから1年半『将来に漠とした不安』が続く中、人々の注目を集め、新たに読み解かれている一冊の古典がある。
『方丈記』は日本最古の災害ルポルタージュ。平安時代末期に、立て続けに京都の都を襲った地震、竜巻、飢きんなどの災害の様子が、庶民の目線で描かれている。
『方丈記』の作者 鴨長明は、いわば平安時代の“ルポライター”。下鴨神社の神職の子として生まれたが、20代に悲惨な災害の数々を体験、その中で、《世の無常》と向き合いながら人はいかに生きるべきかを考察。800年前、伏見の山中に隠とんした鴨長明は、一辺が1丈(約3メートル)四方の小さな庵(いおり)で『方丈記』を書き上げたという。それは漢字とカタカナで記されていた。
『方丈記』は、声に出して読むもの。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。…」
番組では、俳優の西岡徳馬が、朗読者として登場。災害の現場で朗読する。
そして「日本最古の災害ルポルタージュ」方丈記の謎と、その現代へのメッセージを読み解く。


【主な出演者】
◆朗読・西岡徳馬(俳優)
◆辻村寿三郎(人形師)
◆鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
◆新井 満(作家・作詞作曲家)
◆玄侑宗久(作家・福聚寺住職)
◆浅見和彦(成蹊大学文学部教授) 

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