2011年5月8日(日)

町に僕のロックは流れますか?
~ネット世代のカリスマ“現実”に挑む~

♪~“なるべく楽しいフリをするさ僕だって 悲しい顔を君には見せたいと思います。僕は出かけるようになりました 僕はみちなる方へゆきました”

去年12月にメジャーデビューしたロックバンド「神聖かまってちゃん」。楽曲の作詞・作曲を手がけるボーカルの「の子」(25)は、かつて学校でいじめられ、高校を中退。一時は、ひきこもり同然の生活を送っていた。他人とのほとんど唯一のつながりは、インターネットの掲示板。あるとき「の子」は、自作の曲をネットに上げる。どんなに批判されても曲を上げ続けるうちに、「の子」の曲はネットの口コミで話題となり、社会との距離を測りかねている若者たちの“カリスマ”となっていった。

しかし、メジャーデビューし、現実社会で過ごす時間は、自宅で思うがままに曲を作っていたときとは違う。過密なライブスケジュールに始まり、映画化の話も決まるなど、次から次へ“仕事”が押し寄せる。

ある日、プロモーション活動の一環として事務所が決めたインターネットテレビの生出演の現場には、「の子」の姿はなかった。

カメラは、メジャーデビューした直後から、「の子」に密着。現実社会に飛び出したネット世代のカリスマ・ミュージシャンの繊細な心を見つめる。

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