2011年5月1日(日)

二人の“チャレンジド”
~浅野史郎と村木厚子~

2年前に発症した成人 T 細胞白血病と闘病中の前宮城県知事で慶應大学教授の浅野史郎。去年、郵便不正事件で無罪が確定、もとの公務員の職場に復帰し現在、内閣府政策統括官を務める村木厚子。二人はそれぞれ厚生省、労働省に入省し、障がい者問題をライフワークとしてきた旧知の仲。くしくも、2年前の6月、浅野が入院した直後、村木は無実の罪で逮捕された。障がい者の就労支援に尽力してきた村木の誠実な仕事ぶりを知る浅野は、当初から無罪を信じ、病床から支援のエールを送り続けた。

二人が共通に唱える障がい者を示す言葉が「チャレンジド」。障がい者を単なる“弱者”としてではなく“神から試練を与えられた者”ととらえる考え方だ。これまで行政側から「チャレンジド」を応援する立場だった二人は、5か月に及ぶ無実の拘置所生活や、死と隣あわせの闘病生活を、自らに与えられた「チャレンジ」としてとらえ、苦しい時期を乗り越えた。番組では、2年ぶりに二人が再会する場に立ち会い、思いあふれる二人の対談を収録。二人はいかに試練を乗り越えたのか?二人の現在の心境を存分に語り尽くす対話ドキュメントを通じて、数多くの「チャレンジド」たちに勇気を与える言葉を届けたい。

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